自然保護活動のベストセラー作家、銃撃される 干魃で牧草を求める牧畜業者に狙われた

牧畜業者によると、家畜に草を食べさせるにはギャルマンさんが持つ自然保護地区の土地が必要だという。
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渡り鳥の保全の必要性を論じる自然保護論者クキ・ギャルマンさん。2006年4月9日撮影。

イタリア出身の作家で自然保護論者のクキ・ギャルマンさん(73)が4月23日朝、ケニアの放牧場で待ち伏せしていた者に銃撃され負傷した。

ギャルマンさんはライキピアの自分の所有地を調査中に、牧畜業者から腰と腹部に銃撃を受けたという。AP通信によると、地元の警察署長エゼキエル・チェプカウニーは、ケニアでは厳しい干魃のために牧畜業者が牧草地を探していると語った。

ギャルマンさんの友人や家族によると、ギャルマンさんはナイロビの病院に空輸されて手術を終え、容体は安定しているが予断を許さない状況だという。

牧畜業者によると、家畜に草を食べさせるにはギャルマンさんが持つ139平方マイル(約360平方キロメートル)の自然保護地区の土地が必要だという。当局によると、牧畜業者の一部は最近、亡くなったギャルマンさんの息子が気に入っていた所有地内の別荘に放火した疑いがあるという。

「心配はいりません」と、ギャルマンさんは放火疑惑の後にFacebookに書いた。「私は生きていますし、気持ちは持ちこたえています。私は決してあきらめません」

ケニア国籍を持ち、ベストセラー本「I Dreamed of Africa」(私はアフリカを夢見た)の著者でもあるギャルマンさんは、別荘を建て直し、所有地の安全性を高めるため資金を集めている

娘のスベーバ・ギャルマンさんはアメリカの公共ラジオ局NPRに、これまで牧畜業者が所有地で家畜を放牧するのを許可してきたが、遠方から何千もの家畜を引き連れてくる牧畜業者が増えたため、緊張が高まっていたという。一部の家畜は、裕福な政治家が所有している疑いがあるという。

ライキピアで標的になったのは、ギャルマンさんだけではない。牧畜業者たちは、イギリスの牧場主でサファリ関連企業の創業者トリスタン・ブーアスパイさんを、小屋の点検中に射殺した疑いがある。

ケニアの地元メディア「デイリー・ネイション」によると、ライキピアでは牧畜業者たちとの対立で少なくとも4人の警官が銃撃され負傷したという。

ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は2月、国家災害レベルの干魃を宣言した。赤十字によると、270万人が飢餓の危険にさらされているという。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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ケニアの日常生活
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Youth corps members demonstrate their skills at the Kibera slum in Nairobi, Kenya, on July 28, 2014.

(credit:Tony Karumba/AFP/Getty Images)
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A doctor prepares an ophthalmological study and examination with a smartphone app in Kianjokoma village, Kenya, on August 28, 2013.

(credit:Tony Karumba/AFP/Getty Images)
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People take part in a mass yoga session to mark International Yoga Day in Nairobi, Kenya, on June 21, 2015.

(credit:Simon Maina/AFP/Getty Images)
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A family pumps a well for fresh water in the Samburu National Reserve, Kenya, on Dec. 6, 2007.

(credit:Dan Kitwood/Getty Images)
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Players compete in a game of cricket at the ol-Pejeta conservancy at the foot of Mount Kenya on June 14, 2015.

(credit:Tony Karumba/AFP/Getty Images)
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Local farmers use their cell phones to stay informed on market prices in Bungoma, Kenya, on September 11, 2007.

(credit:Brent Stirton/Getty Images)

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