レディー・ガガの感動スピーチと国歌斉唱、LGBTイベントで 同性婚認める連邦裁の審判後【動画】

先月28日、アメリカ・ニューヨークであったLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーを意味する略称)のためのイベント「NYC Pride Rally」の前夜祭に「サプライズ出演」した歌手のレディー・ガガさんのスピーチと国歌斉唱が話題を呼んでいる
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先月28日、アメリカ・ニューヨークであったLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーを意味する略称)のためのイベント「NYC Pride Rally」の前夜祭に「サプライズ出演」した歌手のレディー・ガガさんのスピーチと国歌斉唱が話題を呼んでいる。

その前日にハフィントンポスト本国版がガガさんの出演を「特報」。当日はガガさんを一目見ようと、大勢の支持者やファンがハドソン川桟橋の会場を訪れた。

1969年にニューヨーク市内のゲイバーで警察官と同性愛者が衝突した事件をきっかけに、人々の理解を深めてほしいと翌年始まった歴史あるイベントだが、今年は米国の歴史で初めて、最高裁が同性婚の権利を認め、婚姻を男女の関係に限定した連邦法の「結婚防衛法」を違憲とする判決を言い渡したばかりで、例年にない盛り上がりをみせた。

ガガさんはこの夜、LGBTの権利向上を求めて闘ってきた「同志」たちに向かい、「法の下での100%の平等、保護と安全を求めるため、パワフルで団結したコミュニティーをつくりあげたその努力に感謝します」と語り、LGBTのシンボルの6色のレインボーカラー・フラッグを振りかざしながら、「それは、ほかのすべてのアメリカ人と何ら変わらぬ権利です」と叫ぶと、聴衆は歓声で応えた。

さらに、自ら異端視され、疎外されてきた幼い頃から、LGBTのコミュニティーだけはありのままの彼女の存在を受けいれ、心の支えとなってくれたと語った。

ハフィントンポスト本国版「Gay Voices」の記事は、ガガさんの言葉を以下のように紹介している。

「幼いころから、私は周囲に異端者と見られていた。どこにも自分の居場所を見つけられなかった。でも、そんな私を受け容れてくれた人たちがいた。仲間に加えてくれ、独りでは立ち上がれないときに支えてくれ、私のありのままを認め、愛してくれた人たち。それが、あなたたちだった。今夜ここにこうして立っていることは、(あなたたち)LGBTコミュニティと出会って以来の夢だった」

(Huffington Post「Lady Gaga Sings National Anthem At NYC Gay Pride Rally (VIDEO)」より。 2013/06/29 15:17 EDT)

そして、LGBTのシンボルの6色のレインボーカラー・フラッグを握りしめ、国歌の一部の文言を替えて歌い上げた。ただ、替え歌をしたのが米国人の多くが神聖視する国歌だけに、ネット上には「許せない」などと批判する声もある。

■関連リンク

・7月2日 朝日新聞デジタル「NYゲイパレード、祝賀モード 同性婚容認判決で」

http://www.asahi.com/international/update/0701/TKY201307010007.html

・6月27日 朝日新聞デジタル 「同性婚禁止の法律は違憲 米連邦最高裁が判決」

http://www.asahi.com/international/update/0626/TKY201306260586.html?ref=reca

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