「アイドル活動していたのに賃金払われなかった」 10代と20代の女性4人が芸能会社を提訴

「絶対芸能やるなよ。全力で潰すぞ」 そう原告らは言われたという
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記者会見する原告の女性=東京地裁
Kazuhiro Sekine

アイドル活動をしていたにもかかわらず、賃金が一切支払われなかったなどとして、10代と20代の女性4人が11月14日、東京の芸能プロダクションを相手取り、未払い賃金の支払いなどを求める訴えを東京地裁に起こした。

訴状によると、4人は2015年7月、芸能プロダクション会社「デートピア」(大西輝門社長)と報酬などに関する契約を締結。賃金はそれぞれ月額3万8000円とされていたが、デートピア側は交通費以外は一切支払わなかったという。

未払い分は、2017年9月までの約2年間で1人あたり約100万円で、訴訟では総額約410万円の支払いを求めている。4人は7人グループのメンバーとして活動し、コンサートやインターネットの動画配信番組に出演。CDやコンサート会場での物販による売り上げもあったにもかかわらず、会社側は交通費以外、一切彼女たちに賃金を支払わなかったとしている。

一方、報酬契約の中で、ボイストレーニングなどにかかる費用を、賃金から天引きするとする趣旨の文言が書かれている。これについても、女性らは会社との間で「書面の合意がなされていない」などとして無効と訴えている。

女性の1人が2017年5月、会社を辞めて別の事務所に移籍したいとマネージャーに伝えたところ、契約から7年間は辞められず、この間は別会社での芸能活動は一切できないと言われたという。別の女性が会社を辞めたいと言った際には、マネージャーは「絶対芸能やるなよ。全力で潰すぞ」などと話したという。

原告側は、契約通りに賃金が支払われなかったとして、契約の解除も主張している。

提訴後、記者会見した原告の1人で、10代の女性は「アイドル活動を辞めたのに契約が解除できず、自分の自由が拘束される状況はどうかと思う」と話した。

デートピアは14日午後、ハフポスト日本版の取材に対し、「担当者からまた連絡させる」と回答。回答があり次第、追記する。

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