リニア新型車両、L0系5両編成がお目見え

14年後の2027年に開業予定の、リニア中央新幹線(名古屋―東京)に向けて開発されたリニアモーターカーの新型車両「L0(エルゼロ)系」が、3日、山梨県都留市の山梨リニア実験線で公開された…
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14年後の2027年に開業予定の、リニア中央新幹線(名古屋―東京)に向けて開発されたリニアモーターカーの新型車両「L0(エルゼロ)系」が、3日、山梨県都留市の山梨リニア実験線で公開された。L0系は、営業運転を想定して開発された車両であり、最高時速500キロ。名古屋―東京間を、最短40分で走行することを目指している。

先頭車両は昨年11月に公開されたが、中間車両を連結した形の公開は初めてである。中日新聞は新型車両について、下記のように報じている。

従来の試験車両と比べ、先頭車両の先端部を8メートル短い15メートルに縮めて形状を滑らかにした。幅2・9メートル、高さ3・1メートルと東海道新幹線の最新型車両「N700A」よりもやや小さい。

(中日新聞「リニア「L0系」の5両編成を公開 JR東海」より。 2013/6/3 11:41)

写真で見ると分かる通り、L0軽車両はこれまでの新幹線をさらに独特に変化させたような形で、その先端は平べったくなっており、「ロングノーズ」とも呼ばれる。朝日新聞デジタルは、「鼻」という表現でその効果などを下記のように書いている。

空気抵抗を減らすため、先端に長さ約15メートルの流線形の「鼻」がある。中間車両は長さ24・3メートルで、車内の空間を広く確保するため角張った形になっている。車内は東海道新幹線より1列少ない4列シートで、先頭車両は24人、中間車両は68人が乗車できる。

(朝日新聞デジタル「リニア新幹線、中間車両を初公開 空間広く角張った形に」より。 2013/06/03 11:05)

JR東海は今年9月の走行試験開始を目指しており、今月中にも走行試験に向けた試験作業を開始する予定である。

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リニアモーターカー・リニア新幹線 画像集・動画集
走行試験を再開したL0系 (01 of09)
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延伸工事を終えた実験線で新型車両「L0(エルゼロ)系」を使ってJR東海が再開したリニア新幹線の試験走行=29日午前、山梨県都留市 \n\n撮影日: 2013/08/29 (credit:時事通信社)
走行試験を再開したL0系 (02 of09)
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延伸工事を終えた山梨県のリニア実験線で走行試験を再開した新型車両「L0(エルゼロ)系」。山梨県立リニア見学センター前を高速で走り抜けた=8月29日、山梨県都留市 (credit:時事通信社)
走行するリニアL0系の車内 (03 of09)
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時速504キロで走行中のリニア新型車両「L0(エルゼロ)系」車内。先頭車に備え付けられたカメラの映像と速度がモニターに表示された=8月29日午後、山梨県内 (credit:時事通信社)
新型車両L0系の内部(04 of09)
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延伸工事を終えた山梨県のリニア実験線で走行試験が再開された。報道陣に公開された新型車両「L0(エルゼロ)系」の内部=8月29日、山梨県内 (credit:時事通信社)
ML100(05 of09)
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鉄道総合技術研究所 (credit:ウィキメディア・コモンズ)
国鉄リニアが有人走行で世界最高時速達成(06 of09)
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有人走行テストで世界最高時速400.8キロを達成した国鉄のリニアモーターカー(宮崎・日向市)\n撮影日 1987年02月04日 (credit:時事通信社)
超電導リニア MLX01-2(07 of09)
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超電導リニア MLX01-2。世界最高速度581km/h、山梨実験線にて。 (credit:ウィキメディア・コモンズ)
超電導リニア MLX01-901(改造前)(08 of09)
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(credit:ウィキメディア・コモンズ)
超電導リニア MLX01-1(09 of09)
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(credit:ウィキメディア・コモンズ)