新五千円札、見分け方は?作られた理由は?

五千円札が新しくなる。なぜ現行と変える必要があるのか。見分け方は?
|
Open Image Modal
Ken Usami via Getty Images

五千円札が新しくなる――。

財務省は12月2日、新しい五千円札を2014年5月12日から発行すると発表した。表面左下にあるホログラムを覆う透明シール(ホログラムの透明層)を、楕円形から長方形に拡大する。

Open Image Modal

現行の五千円札に使われているホログラムの透明層は、一万円札と五千円札とでは形状がほぼ同じのため、手触りだけで見分けることが難しかった。新しい五千円札では、形状が変わるほか、サイズも1.7倍と大きくなるため、目が不自由な人でも判別しやすくなる。

また、新札では、記号と番号の印刷色を、現行の黒色から褐色に変えて見やすくする。

Open Image Modal

なお国立印刷局は、音声がお札の種類を教えてくれるスマートフォンのお札識別アプリ「言う吉くん」を12月3日から無料で提供する。アプリを起動してスマートフォンのカメラをお札にかざすと、額面について「五千円」、「一万円」などと教えてくれる。

アプリはまずiPhone向けを提供し、アンドロイド向けは今後、このアプリケーションを搭載する携帯電話キャリアや、端末メーカーを募集するという。

Open Image Modal

----

言う吉くんの動作内容に関する記述を変更(2013/12/5 15:57)

関連記事

偽札偽造予防策いろいろ 画像集
5000円札隠れ文字(01 of10)
Open Image Modal
「二」の字 (credit:日本銀行)
5000円札隠れ文字(02 of10)
Open Image Modal
「米」の字
5000円札隠れ文字(03 of10)
Open Image Modal
「ン」の字
識別マーク(04 of10)
Open Image Modal
識別マークとは、インキを厚く盛り上げて印刷された、ざらつきのあるマークです。識別マークは、券種毎に形状が異なるため、触ることにより券種を識別できます。 (credit:日本銀行)
ホログラムの透明層(05 of10)
Open Image Modal
ホログラムの透明層とは、一万円券と五千円券のホログラムにおける光沢性のある透明シールで、触感が印刷面と異なります。2014年(平成26年)5月12日から発行する五千円券は、その大きさ・形状を一万円券と異なるものとしているため、一万円券との識別がより行い易くなります。 (credit:日本銀行)
ホログラム(5000円札)(06 of10)
Open Image Modal
角度を変えると、画像の色や模様が変化して見えます。 (credit:日本銀行)
すき入れバーパターン(5000円札)(07 of10)
Open Image Modal
光に透かすと、すき入れられた2本の縦棒が見えます(一万円券では3本、千円券では1本の縦棒が見えます)。従来のすかしよりも、パソコンやカラーコピー機等で再現しにくいものです。 (credit:日本銀行)
潜像模様(5000円札)(08 of10)
Open Image Modal
お札を傾けると、表面中央下に「5000」の文字が、裏面右中央に「NIPPON」の文字が浮び上がります。 (credit:日本銀行)
マイクロ文字(09 of10)
Open Image Modal
平成5年12月1日以降に発行されたお札(記番号が褐色)と同様に「NIPPON GINKO」と書かれた小さな文字が印刷されています。従来の文字よりも小さい文字を取り入れているほか、新たに地紋(細かい曲線などで描かれたお札の地模様)にも大小取り混ぜた文字がデザインされています。 (credit:日本銀行)
「すかし」と「超細密画線」(10 of10)
Open Image Modal
(credit:日本銀行)