ノルウェー選挙運動で話題となっている、「お掃除犬」とは?

ノルウェー統一地方選挙。注目を浴びているのはノルウェー語で「騎士」という意味のリッデル君。道路に落ちているゴミを拾い、ゴミ箱に捨てる光景が市民の心を射止めた。
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14日の開票日に近づくノルウェー統一地方選挙。オスロの選挙区で、メディアに引っ張りだこの人気スターが誕生した。異例の勝利を収めると予測されているのは、緑の環境党(MDG)。その名の通り、環境や自然を優先した、地球に優しい国づくりを目指す小さな党だ。

注目を浴びているのは、ノルウェー語で「騎士」という意味のリッデル君。道路に落ちているゴミを拾い、ゴミ箱に捨てる光景が市民の心を射止めた。

飼い主は、緑の環境党の候補者であるオーセ・ランゲさん。「選挙運動の間、家に残しておくと可哀想だと思い、連れてきたのですが、まさかここまで注目を集めるとは思ってもいませんでした」と語る。

複数のノルウェーメディアでは、「掃除をする、緑の環境党のリッデル」と紹介されている。偶然、リッデルという名前は、ノルウェー語の発音で「掃除をする」という動詞と似ていることが、さらに話題となった。ノルウェー語で「リッデル(掃除)するリッデル」というわけだ。

掃除をするだけではなく、「投票権を使おう」、「緑に投票しよう」というキャッチコピーを口にくわえていることもある。街頭で、通行人から「可愛い!」と注目を浴び、スマートフォンで写真撮影をする人が絶えない。リッデル君は、思わぬ形で、党の注目度獲得に、一役買う事となった。

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Photo&Video&Text: Asaki Abumi