ノーベル平和賞は「結構、政治的」と安倍首相 憲法9条の受賞予測について

ノーベル平和賞候補に「憲法9条を保持してきた日本国民」があがっていることについて、安倍首相は「結構、政治的」と述べた。
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時事通信社

ノーベル平和賞候補に「憲法9条を保持してきた日本国民」があがっていることについて、安倍首相は10月10日、「結構、政治的」と述べた。閣議前の写真撮影の際に、石破茂地方創成担当相との会話で漏らしたという。時事ドットコムなどが報じた。

10日午前の閣議に先立つ閣僚の写真撮影の際、石破氏が隣席の首相に「9条が受賞したら誰がもらうのか。政治的ですよね」と水を向けると、首相も「結構、政治的ですよね」と応じた。

時事ドットコム:「平和賞は政治的」=安倍首相と石破氏、9条受賞警戒?より 2014/10/10 12:00)

この後の記者会見で石破氏は、「平和賞の主体が人の行為であるということ。客観的な新しい発見、新しい技術の実用化とは異なるという、単に事実を話した」と述べた。一方、下村博文・文部科学相は「もし(受賞して)首相が行くなら、ありがたく受け取りながら、しかしこれをベースに日本はよりいい憲法改正を目指しますと私なら言う」と話したという。

なお、ノルウェー国営放送のNRKは、ノーベル平和賞の有力候補について、2011年の「ジャスミン革命」以降、民主化を進めてきたチュニジアのマルズーキ暫定大統領ら5人が有力候補だと報じたという。そのなかに、憲法9条を保持してきた日本国民は含めなかった。

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