最後のポケベルサービスが終了へ。平成の終わりとともに時代を象徴したアイテムが消える

東京テレメッセージが1都3県で続けてきたが、今は1500人を下回っているという
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ポケベル
時事通信社

ポケットベル(ポケベル)による無線呼び出しサービスを提供していた最後の通信会社「東京テレメッセージ」(東京)が12月3日、2019年9月末でサービスを終えることを発表した。

ポケベルは1990年代、ビジネスマンのみならず、若者の間でも普及し、「ベル友」などの言葉も生まれた。平成を象徴するコミュニケーションツールが、平成の終わりとともに消えることになる。

コトバンクによると、ポケベルのサービスが日本で始まったのは1968年。ポケベル所有者の登録番号に電話をすれば、所有者の端末が鳴って呼び出しを知らせるほか、呼び出した側の電話番号が端末の液晶画面に表示されるため、連絡の手段として活用された。

当初表示できるのは数字だけだったため、「0840(おはよう)」「49(至急)」などの語呂合わせでメッセージを送っていた。

普及が進むにつれ、ダイヤルする数字の組み合わせで文字も表示できるようになり、素早くダイヤルしてメッセージを送る若者たちが増加。ポケベルを使って連絡を取り合う友だちを「ベル友」と呼ぶようにもなった。

東京テレメッセージによると、ポケベル端末の製造は20年前に終了していたが、その後も個人向け無線呼び出しサービスは継続してきた。

契約者数はピーク時(1996年)で120万人を超えたが、携帯電話などの普及に押され、今は1500人を下回っているという。

無線呼び出しサービスについて、同社は今後、自治体の防災無線用などに注力するといい、「防災無線においては受信力が生命線でありますから、まさしく無線呼出の強みが求められる」としている。

NHKによると、東京テレメッセージの清野英俊社長は「これまで端末を大切に使い続けてくれた人たちのおかげでサービスを継続できた。感謝の気持ちでいっぱいだ。今後は日本の防災を支えるのに役立ちたい」と話しているという。