ふるさと納税で財政改善→議員が「費用弁償」復活案→批判殺到

ふるさと納税などで財政が改善した佐賀県の上峰町議会が、財政改善を理由に、自分たち議員らへの「費用弁償」を復活させる条例改正案を町議会に提案した…
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上峰町 公式サイトより

ふるさと納税がたくさん集まったので、議員への交通費支給を復活?

ふるさと納税などで財政が改善した佐賀県の上峰町議会が、財政改善を理由に、自分たち議員らへの「費用弁償」を復活させる条例改正案を町議会に提案した。これに対して「ふるさと納税がそのような目的で使われるのは困る」など、町に多数の苦情が寄せられている。

町の広報担当者はハフィントンポストに対し、12月16日正午時点で77件の苦情の電話などが寄せられ、うち3件がふるさと納税をキャンセルしたと明かした。

費用弁償」とは、 地方議会の議員が議会、委員会などに出席したときに自治体が支払う旅費のこと。毎日新聞によると、上峰町では財政難を理由に2007年から支給を停止していた。

町の担当者によると、この条例案は12月の定例議会で、財政が改善されたことを理由に提出された。議会出席1日あたり2000円を支給するという内容だが、町議が町の執行部との協議を経ず提出した。佐賀新聞によると、議案を提出した議員は「元々あったものを再開するだけで、新たな項目ではない。執行部との協議は必要ないと思った」と説明している。

地方自治法によると、地方予算の編成権は地方議員ではなく首長にあるとされる。このため、武広勇平町長は今回の条例案が提出されたことについて「事前の協議があってしかるべき」と不快感を示し、議会に抗議した。

町の広報担当者はハフィントンポストの取材に対し、「財政が改善されたことは事実」としながらも、財政改善の理由はふるさと納税だけではなく、公共工事の抑制などもあるとコメントした。また、「ふるさと納税がそのような目的で使われることは一切ない」などと語った。

一方、批判を受け町議会は16日、条例案を取り下げた。

上峰町のふるさと納税は、佐賀牛などを返礼品として送る内容。ふるさと納税専門サイト「ふるさとチョイス」のユーザーランキングの「みんなが選ぶお礼の品〜肉〜」カテゴリで何度も上位に何度も上位にランクインしている西日本新聞によると、2016年度に寄せられたふるさと納税の総額は11月末時点で約20億3000万円に上っている。