特別支援学校、勤務医の悩み -数字と実態、どちらに合わせるのが「公平」か-

新年会シーズンも終盤に差し掛かって参りまして、本日は歯科医師会の皆さまとの懇親会でした。懇親会とは直接関係ないのですが、以前に特別支援学校の式典に出席した際、勤務医を代表して歯科医師の方も来賓出席されていて、席が隣になってこんなお話を伺いました。

新年会シーズンも終盤に差し掛かって参りまして、

本日は歯科医師会の皆さまとの懇親会でした。

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本日の懇親会とは直接関係ないのですが、

以前に特別支援学校の式典に出席した際、勤務医を代表して

歯科医師の方も来賓出席されていて、席が隣になってこんなお話を伺いました。

・障害児など特別な事情の生徒が集まる支援学校は、歯科医師として勤務難易度が正直高い

・しかしながら、公立学校の勤務医の手当は一律で、普通の学校勤務医と待遇が変わらない

・そのため、リスクや難易度が高い特別支援学校には、勤務医のなり手が非常に少なくて困っている

なるほど...

言われてみれば、確かにその通りかもしれません。

差別をするのはよくありませんが、

障害などをお持ちの子どもたちを診察・治療するのには

特別なスキルやベテランの経験が必要なことは想像に難くありません。

答えは予測できたものの、後日東京都の教育委員会に

特別支援学校の勤務について特別な手当てなどは検討できないのか尋ねたところ、

「公立学校は、公平な待遇にしなければいけませんので...」

とのことでした。やっぱり。。

行政の理論はもちろんわかりますし、筋も通っています。

しかしながら、

・手当の金額という数字を合わせることが「公平」なのか

・勤務の難易度やリスクに応じて変えることが「公平」なのか

というのは、非常に複雑で深遠な問題です。

最後は民意が決めるのでしょうが、おそらくは現在のところ、

数字の方に公平を求める方が広く人々の同意を得られるのだと思われます。

数字と実態、どちらに合わせることが、皆さまは「公平」だと思いますか?

簡略ながら、これから二件目の会合に向かうため、本日はこのあたりで。

それでは、また明日。

(2015年2月14日「おときた駿公式ブログ」より転載)