未満警察、主人公たちの覗き見シーンに「性犯罪をエンタメ的に描写」と波紋

日テレの新ドラマ「未満警察」で、主人公の警察官2人が双眼鏡で他人の部屋を覗き見するシーンが放送され、ネットで批判が上がっている。
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ドラマ「未満警察」の広告
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日テレの新ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」の初回(6月27日放送)で、主人公の警察官2人が双眼鏡で他人の部屋を覗き見するシーンに対し、ネットで波紋が広がっている。

「未満警察」は、韓国で大ヒットを記録した人気映画「青年警察」が原作。

問題とされたのは、SexyZoneの中島健人さんが演じる警察学校の学生が、寮の自室から対面のビルの一室で、バスローブ姿の女性を見つけた場面。学生は双眼鏡を持ち出し、女性の観察を続けた。テロップに「1時間後」と表示され、King&Princeの平野紫耀さんが演じる別の学生が覗きの現場を目撃。2人がその後も双眼鏡で見続けていると、女性がいる部屋に男性が入り、女性を殴っているのが見えた。

「教官に報告しなきゃ」

「ちょっと待って」

「暴行罪だよ、あれ」

「だとしたら俺たちは覗きの現行犯で逮捕だ。昨日覗きで現行犯逮捕された新人警察官がいるってネットで見たんだよ」

といったセリフが続いた。

物語では、この「覗き行為」がきっかけで、犯罪事件が解決する。この回の終盤では、2人と教官の以下のようなやり取りがあった。

学生「やはり自分たちは退学でしょうか」

教官「お前たちは3か月間捜査が難航している事件を解決に導いた。一般市民では感謝状レベルだが、警察官としてはあり得ない。すぐに通報すべきだった。つまり、プラマイゼロ。ということで、今回は特別に不問とする」

覗き見のシーンや、事件の解決につながったから「不問」とされたストーリー展開に対してネットでは批判的な意見が上がる。

「覗きのシーンは流石にちょっとない…警察になりたい人が覗きするのはやばくない?犯罪だよね」

「覗きの描写、ドラマとかバラエティで当たり前のように軽い調子でやるけど、性犯罪なのでフィクションでもエンタメ的にしてはいけないと思う」

「原作は、女性ではなく若い男性が性犯罪に問題意識を持って解決する、という構図が好きだったのに...」

といった意見が相次いだ。