小平奈緒選手と李相花さんの友情が泣ける。盟友に「おちゅかれさまだよ」とメッセージ

スピードスケートの女子1000メートルで10位となった小平選手。競技直後の悔しさと達成感が入り混じったコメントにも反響が広がりました【北京オリンピック】
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平昌オリンピックで互いを称え合う李相花さんと小平奈緒選手(2018年2月)
Jamie Squire via Getty Images

「おちゅかれさまだよ」

2月17日に行われた北京オリンピック・スピードスケートの女子1000メートルで10位となった小平奈緒選手に、盟友から温かいメッセージが送られた。

小平選手は平昌オリンピックの同種目で銀メダル、500メートルで金メダルを獲得し、今大会でも活躍に注目が集まっていた。13日に行われた500メートルに続き、メダルには届かなかった。

試合後のインタビューでは「年が明けてから一度絶望的な状況に陥ってしまって大会に間に合うか心配だった」と明かした。NHKによると、1月に右足首を捻挫していたという。 

怪我を抱えて挑んだ小平選手にメッセージを送ったのは、これまで2つの金メダルに輝き、長年切磋琢磨してきた韓国の李相花(イ・サンファ)さん。

今大会では解説者として北京入りし、13日の500メートルでも小平選手を見守り、涙する姿が話題になった。

李さんは、自身が小平選手の頭をそっとなでている写真を投稿。韓国語で労いの言葉をつづり、末尾には日本語で「おちゅかれさまだよ」と小平選手に向けてメッセージを送った。

オリンピックの日本語公式インスタグラムも、2人の写真と共に李さんのこの投稿を紹介した。

成し遂げることはできなかったけど、やり遂げることはできた

「成し遂げることはできなかったけど、やり遂げることはできた」

悔しさと達成感が入り混じった小平選手の試合直後のインタビューにも反響が広がった。

小平選手は「500メートルのような大きなミスはなかったんですけれども、年が明けてから一度、絶望的な状況に陥ってしまって。大会に間に合うか心配だった」と打ち明けた。

それでも「少しでも希望を見ることができたので、最後、成し遂げることはできなかったんですけれども、しっかりと自分なりにやり遂げることはできたのかなと思っています」と語った。

そして「今日はもう本当に楽しんでスケートをすることが多くの皆さんの心に響く滑りだと思ったので、心からスケートを楽しもうと思ってスタートラインについた」と気持ちを切り替えて臨んだことを明かした。

レースを滑りきったことについて「痛みとか、やるせなさとか、じわじわと体から滲み出てくるようなことも、しっかりとその都度飲み込んで自分なりに乗り越えてこれた。多くの皆さんに支えていただいたので、感謝の気持ちを持って滑ることができたので良かったのかなと思っています」とコメントした。