北の湖理事長急逝 一番の供養は第70代横綱日馬富士の優勝

北の湖理事長の急逝に哀悼の意を表するとともに、今の大相撲人気が末永く続くことを願ってやまない。
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■北の湖部屋、30年の歴史に幕

北の湖理事長が2015年九州場所13日目の全取組が終えたことに安堵したかの如く、息を引き取った。まだ62歳。停年まであと3年を残し、黄泉の国へ旅立ってしまった。現職の理事長を失った協会(公益財団法人日本相撲協会)の損失ははかり知れない。

第55代横綱北の湖が1985年初場所3日目で現役を引退したとき、横綱在位63場所(史上1位)、最年少横綱(21歳2か月。史上1位)、優勝24回(当時2位)、通算勝ち星951(当時1位)という輝かしい成績を残した。現在でも横綱在位数と最年少横綱の記録は誰にも破られていない。

現役引退後は一代年寄北の湖として後進の指導にあたり、同年中に三保ヶ関部屋から独立し、北の湖部屋を創設。個性的な北桜(現・式秀親方)、過日の暴力事件で解雇された金親(かねちか)、現役の北太樹など、多くの関取を育て上げた。また、弟弟子の元大関北天佑が45歳の若さで逝去した際、二十山部屋所属の力士を引き取ったほか、木瀬親方(元前頭肥後ノ海)の不祥事に伴い、木瀬部屋に所属する者すべてが北の湖部屋に"一時移籍"し、角界一の大所帯となっていた。

現在、北の湖部屋は師匠北の湖のほか、部屋つき親方1人、力士16人(うち関取2人)、行司2人、呼び出し3人が在籍している。先述した通り、「北の湖」は一代年寄のため、部屋つき親方が師匠として引き継ぐことができない。本来、後継者がいない部屋は閉鎖されるが、今回の場合は14日目と千秋楽に限り、「北の湖部屋所属」という特例で土俵に上がれると思う(原則として、力士は無所属で土俵に上がることができない)。

■一番の供養は日馬富士の優勝

僭越(せんえつ)ながら、北の湖理事長一番の供養は「日馬富士の優勝」と断言したい。今場所13日目の第69代横綱白鵬戦に完勝した相撲を見ていると、2年ぶり7回目の優勝が現実味を帯びてきた。

日馬富士は、本場所、花相撲に関係なく全身全霊でとる力士。2015年1月の日本大相撲トーナメントでは、早々に敗退する2横綱とは対照的に、勝ち進んで優勝をもぎとった。取組直後のインタビューで、優勝賞金については「本場所のために使う」と明言している。2014年以降はケガの影響で休場を繰り返しているが、体調が万全なら10回優勝してもおかしくない。3人の横綱の中では、真っ向勝負を怠らない力士だが、気性が荒い面が災いし、我を忘れると負ける難点がある。

御存知の通り、北の湖理事長は白鵬の猫だましを痛烈に非難した。私も述べさせていただくと、三役以上の力士は姑息な手段をとってはいけない。横綱、大関は協会の象徴であり、子供たちにとっても"ヒーロー像"のひとつだからだ。対戦相手が奇策に出ても、受けて立つのが横綱、大関である。今場所、白鵬が36回目の優勝を達成したとしても、納得できない大相撲ファンが多いのではないだろうか。

北の湖理事長の急逝に哀悼の意を表するとともに、今の大相撲人気が末永く続くことを願ってやまない。

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北の湖は永遠だ
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17歳11カ月の史上最年少で十両に昇進し、喜ぶ北の湖(中央)と三保ケ関親方=東京都墨田区の三保ケ関部屋 \n\n撮影日:1971年04月26日 (credit:時事通信社)
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初優勝し、賜杯を手に記念撮影する北の湖=東京・蔵前国技館 \n\n撮影日:1974年01月20日 (credit:時事通信社)
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北の湖、大関に昇進 \n\n一月場所で14勝1敗で優勝。北の湖は20才8ヶ月で大関に昇進した(東京) \n\n撮影日:1974年01月23日 (credit:時事通信社)
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日本相撲協会の使者から大関昇進の伝達を受ける北の湖(右から2人目)。右から3人目は三保ケ関親方=東京都墨田区の三保ケ関部屋 \n\n撮影日:1974年01月23日 (credit:時事通信社)
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明治神宮で行われた横綱推挙式の後、同神宮の境内の石畳で雲竜型の手数入りを披露する横綱北の湖。露払い吉王山、太刀持ち増位山(東京都) \n\n撮影日:1974年07月27日 (credit:時事通信社)
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\n\n北の湖手数入り(東京・明治神宮) \n\n撮影日:1974年 (credit:時事通信社)
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\n\n北の湖、輪島の両横綱らが出迎える中、蔵前国技館に入られる天皇、皇后両陛下(東京・台東区) \n\n撮影日:1977年05月15日 (credit:時事通信社)
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10回目の優勝を全勝で飾った北の湖の優勝パレード(東京都台東区の蔵前国技館) \n\n撮影日:1978年01月22日 (credit:時事通信社)
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帝国ホテルで、婚約を発表する横綱北の湖(左、三保ヶ関部屋)と石川とみ子さん(東京) \n\n撮影日:1978年02月06日 (credit:時事通信社)
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結婚式を挙げる横綱北の湖と石川とみ子さん=東京都千代田区の帝国ホテル \n\n撮影日:1978年09月30日 (credit:時事通信社)
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14勝1敗で優勝し、賜杯を手にバンザイに囲まれる北の湖(東京・蔵前国技館) \n\n撮影日:1979年01月21日 (credit:時事通信社)
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14勝1敗で優勝した北の湖の優勝パレード(東京・蔵前国技館) \n\n撮影日:1979年01月21日 (credit:時事通信社)
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土俵入りする北の湖(東京)\n\n \n\n撮影日:1980年05月18日 (credit:時事通信社)
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式典で三段構えを披露する千代の富士(手前)と北の湖(東京・墨田区両国の両国国技館) \n\n撮影日:1985年01月09日 (credit:時事通信社)
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引退を発表する横綱北の湖(右)と三保ヶ関親方(東京・両国国技館) \n\n撮影日:1985年01月15日 (credit:時事通信社)
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引退を発表する横綱北の湖(右)と三保ヶ関親方(東京・両国国技館) \n\n撮影日:1985年01月15日 (credit:時事通信社)
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最後に北の湖の大たぶさを切る三保ヶ関親方(2代目増位山)(東京・両国国技館) \n\n撮影日:1985年09月29日 (credit:時事通信社)
2013年06月09日 還暦土俵入り (18 of22)
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還暦土俵入りで記念撮影する日本相撲協会の北の湖理事長(中央、元横綱。本名小畑敏満)。左端は太刀持ちの九重親方(元横綱千代の富士)、右端は露払いの貴乃花親方(元横綱)=9日、東京・両国国技館[代表撮影] \n\n撮影日:2013年06月09日 (credit:時事通信社)
2013年06月09日 還暦土俵入り(19 of22)
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還暦土俵入りする北の湖親方 \n\n太刀持ちに九重親方(左手前)、露払いに貴乃花親方(同奥)を従え、還暦祝いの土俵入りをする北の湖親方=9日、東京・両国国技館 \n\n撮影日:2013年06月09日 (credit:時事通信社)
2013年06月09日 還暦土俵入り (20 of22)
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還暦を祝い土俵入りする北の湖親方(中央)。左は太刀持ちの九重親方、右は露払いの貴乃花親方=9日、東京・両国国技館 \n\n撮影日:2013年06月09日 (credit:時事通信社)
2015年07月12日 名古屋場所初日(21 of22)
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大相撲名古屋場所初日/協会あいさつに臨む北の湖理事長ら \n\n大相撲名古屋場所初日、協会あいさつに臨む日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱、中央)ら=12日、愛知県体育館 \n\n撮影日:2015年07月12日 (credit:時事通信社)
1978年01月22日 全勝優勝(22 of22)
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10回目の優勝を全勝で飾り、支度部屋で賜杯を手に後援者らに祝福される北の湖(東京都台東区の蔵前国技館) \n\n撮影日:1978年01月22日 (credit:時事通信社)