初詣、「ぎんぎつね」の主人公が参拝呼びかけ アニメの舞台となった神社で参拝してみては?

東京都内の1398の神社を包括している宗教法人東京都神社庁は、若者に地域の神社への参拝を呼びかけようと、2013年にアニメ化もされた、人気漫画「ぎんぎつね」の主人公の女の子が描かれたチラシを配布するという。
Open Image Modal
宗教法人 東京都神社庁

2014年の初詣はどこに行こうか決めているだろうか。

東京都内の1398の神社を包括している宗教法人東京都神社庁は、若者に地域の神社への参拝を呼びかけようと、2013年にアニメ化もされた、人気漫画「ぎんぎつね」の主人公の女の子が描かれたチラシを配布するという。

東京都神社庁では、これを7万枚印刷したうえで、希望する神社に送り、初詣に訪れた人たちに配ってもらうことにしています。

東京都神社庁の堀江久教理事は、「若い人たちはあまり神社になじみがなく、何もしないと忘れ去られてしまう。チラシを通じて、神社に親しみを持ってほしい」と話しています。

(NHKニュース「漫画キャラクターで参拝呼びかけ」より 2013/12/28 12:37)

漫画「ぎんぎつね」は、江戸時代から続く小さな稲荷神社の十五代目の女子高生、冴木まことが主人公。普通の人には見えない神様の使いである狐の銀太郎を中心に、主人公のまことが様々な人との触れ合う日常を描くというストーリーだ。

「ぎんぎつね」の舞台である稲荷神社には、実在のモデルがある。世田谷区桜新町の久富稲荷神社だ。

近年、「ぎんぎつね」以外にも、実在の神社が舞台になっているアニメや漫画作品が数多く作られており、アニメや漫画作品のモデルとなった場所を訪れる「聖地巡礼」として、神社に行くアニメファンも少なくない。

4コマ漫画で2007年にアニメも放映された「らき☆すた」の舞台となった鷲宮神社は「聖地」の代表とも言えるだろう。2007年には13万人だった初詣客が、2009年には42万人に増加し、多くの「らき☆すた」のファンが押し寄せた。2013年の正月三が日も47万人が参拝し、その人気はアニメ化から6年が経った今でも健在だ。

以下に最近話題となった、アニメ・漫画作品の舞台となった神社を紹介する。初詣で「聖地巡礼」を体験してみるのもいいかもしれない。

アニメ・漫画の舞台となった神社
檜山神社「中二病でも恋がしたい!」(01 of06)
Open Image Modal
@_kokoneさん\n\n瀬田漁港から東にちょっと行くと檜山神社がある。第5話で数学赤点回避の神頼みをしに行く神社。第9話で六花が満月の夜に勇太を呼び出すのもここ。 pic.twitter.com/RYu5ZJuQ\n\nアニメ「中二病でも恋がしたい!」公式サイト (credit:Twitter / _kokone | anime-chu-2.com)
鳩森八幡神社「3月のライオン」(02 of06)
Open Image Modal
@bushi_tksさん\n\n鳩森八幡神社。「3月のライオン」にも出て来る神社です。 境内には「将棋堂」も。 http://twitpic.com/a2hade \n\n「3月のライオン」公式サイト (credit:Twitter / bushi_tks | 3lion.younganimal.com)
白山比咩神社「ちはやふる」(03 of06)
Open Image Modal
@jyashinnetさん\n\n全国白山神社の総本宮 加賀一の宮 白山比咩神社 pic.twitter.com/KaK8HI9S\n\nアニメ「ちはやふる」公式サイト (credit:Twitter / jyashinnet | ntv.co.jp)
戸隠神社「RDG(レッドデータガール)」(04 of06)
Open Image Modal
戸隠神社ホームページより\n\nアニメ「RDG」公式サイト (credit:戸隠神社 | rdg-anime.jp)
久富稲荷神社「ぎんぎつね」(05 of06)
Open Image Modal
@M4_Penguinさん\n東京・世田谷区桜新町の久富稲荷神社に行ってきました。神社には「ぎんぎつね」イラスト入りの落合さより先生サイン色紙が飾られていました。初詣ポスターを貰い、朱印帳に御朱印を押していただきました。 #gingitsune #ぎんぎつね pic.twitter.com/HPXoDnr0gY (credit:Twitter / M4_Penguin)
鷲宮神社「らき☆すた」(06 of06)
Open Image Modal
人気アニメ「らき☆すた」のキャラクターを描いたみこしが、埼玉県鷲宮町の祭りにお目見えした。「らき☆すた」は女子高生の生活を描いた4コマ漫画。アニメ化された際、主人公の双子姉妹が同町の鷲宮神社に住むという設定だったため、多くのファンが町を訪れるようになった。同町もこの人気を地域おこしに活用。今回、登場したみこしは高さ約180センチ、重さ約130キロ。周囲に描かれたキャラクターの絵を、内部の明かりで浮かび上がらせる仕組みで、祭り限定の「らき☆すた」Tシャツを着た男性らが、みこしを担いで練り歩くと、約5万人の見物客から大歓声が上がった。\n\n撮影日:2008年09月07日 (credit:時事通信社)

■「聖地巡礼」の自粛を求める作品も

アニメファンによる「聖地巡礼」ブームを受け、2013年7月にアニメ化された「銀の匙 Silver Spoon」では、そのエンディングでアニメのモデルとなった場所への訪問を控えるよう呼びかけるテロップが出された。「銀の匙 Silver Spoon」の舞台は農業高校。モデルとなった場所は牧場や農場のため、「動物の疫病を引き起こす可能性がある」として自粛を求めたのだ。

「聖地巡礼」は観光客の増加など、地域活性化にとって良い側面があるのも事実だが、地元の理解も欠かせない。また、アニメファンは作品の舞台となった場所への敬意を忘れてはならないだろう。

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています