絶滅の危機が迫る 世界の野生ネコ17種の姿(画像集)

世界には約40種類の野生のネコの仲間が大自然でたくましく生きている。しかし、2014年版の国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストによると、ネコ科の動物のうち、スペインオオヤマネコやウンピョウなど17種が絶滅の危機に瀕しているという。

世界には約40種類の野生ネコが大自然でたくましく生きている。しかし、2014年版の国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストによると、ネコ科の動物のうち、スペインオオヤマネコやウンピョウなど17種が絶滅の危機に瀕しているという。

環境破壊による生息域の減少や、毛皮を目的した乱獲が原因だ。この美しくしなやかな動物たちが、この世からいなくならないことを祈りたい。

絶滅の危機が迫る、野生ネコ17種
サビイロネコ(01 of17)
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【危急種】インド南部とスリランカに棲息する極小型の猫。体長は35-48cm程度しかない。 (credit:nicknack68/Flickr)
ハイイロネコ(02 of17)
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【危急種】中国西部の森林や乾燥地帯に生息。絶滅が危惧されている。砂漠で保護色となる明るい毛皮を持ち、縞模様の尾が特徴。詳しい生態は未だに分かっていない。 (credit:Wikimedia)
アンデスネコ(03 of17)
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【危急種】南アメリカのアンデス山脈に生息する。標高3000〜5000mにある岩が多く藪の点在するステップで動物を補食している。 (credit:Wikimedia)
クロアシネコ(04 of17)
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【危急種】アフリカ南部に生息する小型の野生の猫である。平均的な体重は1.6kgで、現存する猫の中で最も小さいものの一つだ。 (credit:Wikimedia)
コドコド(05 of17)
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【危急種】南アメリカのアルゼンチン南西部、チリ南部に生息。 (credit:Wikimedia)
ジャガーネコ(06 of17)
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【危急種】中南米に生息。オセロットやマーゲイと分類学的に非常に近く、身体の模様などが類似するが、華奢でより小型である。毛皮が美しいため乱獲され、現在絶滅の危機に瀕している。 (credit:Wikimedia)
ウンピョウ (07 of17)
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【危急種】ネコ科の中でもトップクラスの木登り上手。東アジアの標高2000〜3000mにある森林に生息する。 (credit:MANDY CHENG via Getty Images)
ボルネオウンピョウ(08 of17)
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【危急種】東南アジアのボルネオ島とスマトラ島に生息するウンピョウが、他のウンピョウとは別種であることが、2007年に生物学者らによって確認された。 (credit:Wikimedia)
ボルネオヤマネコ(09 of17)
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【危急種】東南アジアのボルネオ島の固有種。1992年までの間に9頭しか捕獲例がない。開発による生息地の破壊などにより生息数は減少している。 (credit:WIkimedia)
マーブルキャット(10 of17)
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【危急種】ネパールやスマトラ島など、東南アジアに広く生息。外観はウンピョウによく似ているが、はるかに小型でイエネコ大の大きさだ。 (credit:siwild/Flickr)
ライオン(11 of17)
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【危急種】動物園でおなじみだが野生種は減少している。 (credit:Wolfgang Kaehler via Getty Images)
チーター(12 of17)
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【危急種】地上最速の動物とされ、走行してから2秒で時速72キロメートルに達し、最高時速は100キロメートルを超えると言われる。 (credit:Wikimedia)
トラ(13 of17)
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【絶滅危惧】ユーラシア大陸に広く生息。開発による生息地の破壊、薬用や毛皮用の乱獲、人間や家畜を襲って殺して食べる害獣としての駆除などにより生息数は激減している (credit:Wikimedia)
ユキヒョウ(14 of17)
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【絶滅危惧】標高600〜6000mの高地に生息する。大型のネコ科動物として、また、食肉目としては最も高い場所を行動範囲としている。 (credit:Wikimedia)
マレーヤマネコ(15 of17)
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【絶滅寸前】インドネシアのボルネオ島やスマトラ島などの森林や沼地に生息する。生態は謎に包まれている。 (credit:Wikimedia)
スナドリネコ(16 of17)
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【絶滅寸前】英語名は「Fishing Cat」。その名の通り、主に魚を捕獲して食べる珍しい習性を持っている。インドネシアの島々からインドシナ半島、中国南部・インド地域にかけての沼地に生息する。 (credit:Wikimedia)
スペインオオヤマネコ(17 of17)
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【絶滅寸前】イベリア半島の標高400〜900mにある硬葉樹からなる低木林に生息する。開発による生息地の破壊や、食料にしているアナウサギの駆除が進んだことで個体数が減少。現在は250匹ほどと推定されている。 (credit:Wikimedia)
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人類が滅ぼした絶滅動物
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ドードー(1681年ごろ絶滅)\n\nマダガスカル沖のモーリシャス島に生息していた鳥類。七面鳥のようにでっぷりと太った外見だがハトの仲間と言われている。空を飛べず地上をよたよた歩いていたが、大航海時代にヨーロッパ人が乱獲したことが一因で絶滅した。ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」にも登場している。 (credit:Wikimedia)
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クアッガ(1883年絶滅)\n\nシマウマの一種だが、体の後ろ半分にはシマがなく茶色一色となっているのが特徴。アフリカ南部の草原地帯に生息していたが絶滅した。人間による乱獲と開発に伴う生息地の減少とされる。 (credit:Wikimedia)
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フクロオオカミ(1936年絶滅)\n\nオオカミの名前で呼ばれるが、正確にはコアラやカンガルーと同じ有袋類の一種。オーストラリア南部のタスマニア島に生き残っていたが、家畜を襲うことで目の敵にされ、懸賞金をかけられて駆除された。 (credit:Wikimedia)
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ションブルクジカ(1938年絶滅)\n\n中国雲南省やタイなどに生息していたシカの仲間。漢方薬の材料とするための角を目的とした狩猟と、開発による湿原の消失が原因で絶滅したと見られている。 (credit:WIkimedia)
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ジャワトラ(1980年代に絶滅)\n\nインドネシアのジャワ島に生息していたトラの亜種。熱帯林の減少や狩猟によって絶滅した。 (credit:WIkimedia)
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カリブモンクアザラシ(1952年絶滅)\n\nカリブ海に生息していたアザラシの1種。16世紀以降、脂肪から油を取るための乱獲などで大きく数を減らした。 (credit:Wikimedia)
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ブルーバック(1800年ごろ絶滅)\n\n南アフリカのケープ地方に生息していた野生ウシの仲間。体の上面と側面は青っぽい灰色の毛並みに覆われていた。18世紀以降、移入した白人の牧畜と農業で生息地が奪われ、狩猟の対象にもなったことで絶滅したとみられる。\n\n (credit:WIkimedia)
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ウサギワラビー(1890年絶滅)\n\nノウサギのような姿をしたカンガルーの一種。オーストラリア南東部に生息していたが、狩猟や生息地の牧草化で絶滅したと見られる。 (credit:Wikimedia)
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フォークランドオオカミ(1876年絶滅)\n\n南米アルゼンチン東方のフォークランドに生息していたイヌ類の動物。オオカミとの名前がついているがキツネの近縁だ。フォークランド諸島唯一の肉食動物だったが、西洋人が移入してからは家畜に被害があるとの理由で、オオカミ狩りが行われ、急速に絶滅の道を歩んだ。 (credit:WikiMedia:)
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ニホンオオカミ(1905年絶滅)\n\n日本に生息していたオオカミの一種。絶滅前の正確な資料がなく、生態はほとんど分かっていない。絶滅の原因は、明治以降に西洋犬が入ったことに伴い流行した家畜伝染病や、生息地の分断などが考えられている。 (credit:シーボルト「日本動物誌」)
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ニホンカワウソ(1979年絶滅)\n\nイタチ科のほ乳類で全長1メートル前後、清流を好み、河童のモデルともいわれてきた 日本の近代化とともに河川環境が悪化、さらに毛皮をとる目的で捕獲され、次第に生息域を減らしていった。1979年に高知県須崎市で目撃されたのが最後の姿だった。 (credit:須崎市役所)
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ニホンアシカ(1975年絶滅?)\n\n日本沿岸で繁殖する唯一のアシカ科動物。島根県の竹島が最後の生息地となっていたが、韓国が領有権を主張して同島を要塞化したことで生息が危ぶまれている。1975年に韓国の自然保護団体が目撃した記録が最後の目撃例だ。 (credit:シーボルト「日本動物誌」)
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モア(18世紀までに絶滅)\n\nニュージーランドにかつて生息していた巨大な鳥類。頭頂までの高さは最大で約3.6m、体重は250㎏ほどであったと推定されている。マオリ族のニュージーランドへの上陸後、生息地の森林の減少や乱獲により急速に生息数が減少したという。 (credit:Wikimedia)
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オオウミガラス(1850年ごろ絶滅)\n\nカナダ北東部のニューファンドランド島などに住んでいた大型の海鳥。好奇心が強いこの鳥は、羽毛や脂肪を取るためにヨーロッパ人に乱獲されて絶滅した。本来はこの鳥が「ペンギン」と呼ばれていた。 (credit:Wikimedia)
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カロライナインコ(1918年絶滅)\n\n北アメリカに生息していた唯一のインコ。フロリダ半島などに広く分布していたが、アメリカ合衆国の建国に伴う開拓の進展で個体数が減少。1918年にシンシナティ動物園で飼われていた「インカス」という名のオスが死んで、完全に絶滅した。 (credit:WIkimedia)
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リョコウバト(1914年絶滅)\n\n北アメリカ大陸東岸に大量に生息していたハト。巨大な群れを作る渡り鳥で、大量に数がいたが、羽根ぶとんの材料になる羽毛の採取などを目的とした無制限な乱獲で絶滅した。 (credit:Wikimedia)
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ワライフクロウ(1914年絶滅)\n\nニュージーランドの北島・南島にそれぞれ一亜種ずつが生息していたが、両方とも絶滅した。ヨーロッパから来た船にひそんでいたネズミに卵などが食べられたことなどが原因とみられる。名前の由来は、人間の高笑いのように聞こえる独特の鳴き声による。 (credit:Wikimedia)
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ゴクラクインコ(1927年絶滅)\n\nオーストラリア東岸に生息していたインコの一種。ゴクラクインコ(PARADISE PARROT)の名は、その姿の美しさ故につけられた。イギリスでペットして飼うことがブームになったが、蟻塚で巣を作る習性があったため繁殖が困難だった。乱獲や牧場の増加によって絶滅したと見られる。 (credit:Wikimedia)
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オガサワラカラスバト(1889年絶滅)\n\n日本の小笠原諸島に生息していたハトの一種。島の開拓による生息環境の破壊と、外部から移入したネズミ、ヤギ等による卵の食害などが影響して絶滅したと見られている。 (credit:Wikimedia)
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ピンタゾウガメ(2012年絶滅)\n\nガラパゴスゾウガメの亜種。ガラパゴス諸島のピンタ島に生息していた。最後の生き残りの「ロンサム・ジョージ」(写真)が2012年に死んだことで絶滅したとみられている。 (credit:WikiMedia:)