「世界連邦」という言葉は久しぶりに聞いた気がする。
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本日の参議院本会議で一つの決議案が全会一致で採択された。

「我が国の国連加盟六十周年にあたり更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議案」という名称で、賛成229、反対ゼロでの可決だった。その決議の一節に「世界連邦実現への道の探求に努め」という文言がある。

「世界連邦」という言葉は久しぶりに聞いた気がする。

私も学生の頃には興味を持って世界連邦構想の歴史などを少し調べたことがある。哲学者カントの『永遠平和のために』に目を通したり、"憲政の神様"と呼ばれた尾崎行雄の取り組みなどを調べたことを覚えている。

もちろん現時点で世界連邦がすぐに実現するなどというのは夢想だろう。また「そんなものを目指していくと日本の独自性が損なわれる」という批判もあるだろう。ある程度文化的統一性があるヨーロッパ内でさえ、英国内などでEUに対し根強い反発の声があるのだから、世界連邦となれば一筋縄でいかないのは想像に難くない。

しかしそれでも世界連邦によって「世界は一つ」、「永久平和」を追求するとの理想は掲げるに値すると思っている。

政治は現実に立脚しなければならないし、とりわけ外交安全保障はそうである。世界連邦という言葉に酔って現実を忘却してはいけないにしても、一方で高邁な理想を掲げることも政治の大きな役割だと思っている。