森を守ること、使うことについて子供たちが表現 第二回「WWF ジャパン森林絵本コンテスト」を実施

先生方とディスカッションしつつ、工夫しながらの実施となりました。

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2016年、森林資源の持続可能な利用を推進するWWFジャパンは、王子ホールディングス株式会社の協賛、および堀井清毅教諭(西町インターナショナルスクール)監修のもと、第二回「WWFジャパン森林絵本コンテスト」を実施しました。初めての実施となった2015年に続き2年目となった本企画は、子供たちに自然の森やその役割について授業で伝え、その後子供たち自身でも調べ学習し、さらに学んだことを絵本にまとめ発表するという環境教育授業です。

「森を守るマーク、FSC®」を伝えるために

WWFは、森を守りながらも、紙や木材などの林産物の生産を続けられるよう、また適切に管理された森から生産された製品を消費者が選ぶことを可能にするため、国際的な森林認証制度、FSC(Forest Stewardship Council®)の普及に取り組んでいます。

その背景には、今も続く自然林の減少があります。森林火災や環境や社会への配慮が十分とはいえない形で行われる木材利用、植林地や農地の開発などさまざまなものが要因にありますが、自然の森が失われることによる洪水、土砂崩れなどの自然災害、生態系の損失、希少な野生生物の減少など数々の問題が報告されています。

森林の環境保全に貢献し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された森や製品に与えられるFSCのマーク。消費者はFSCのマークが入った製品を選択することで、世界の森林保全を応援できる仕組みになっています。欧米の先進国では、付いて当たり前といっていいほど普及している「森を守るマーク」。日本での認知度はまだそれほど高くないものの、FSCのマークが付いた製品は身の回りに徐々に増えつつあります。

第二回「WWF ジャパン森林絵本コンテスト」実施報告

そこでWWFジャパンは、2015年、将来を担う子供たちにもこのマークとその意味を紹介し、環境や社会に配慮した製品を「選ぶ」という行為が、森を守ることにつながることを伝えるために第一回「WWFジャパン森林絵本コンテスト」を、実施しました。

第二回となる今回は、都内および近郊から5校のインターナショナルスクールが参加してくれました。ほとんどの学校には、WWFジャパンのスタッフや、紙の生産者でもあり、この企画に協賛いただいた王子ホールディングス株式会社の社員がゲストティーチャーとして授業に参加したほか、事前に先生方と研究会を開くなど、密にコミュニケーションを取りながら実施しました。

昨年に引き続き参加した子供たちのなかには、FSCのことは既に知っている、昨年の授業の内容も覚えているという子も少なくありませんでした。そんな中、第一回目の経験も踏まえ、より森の環境に興味を持ってもらい、その子なりの学びを深めてもらうためにはどうすればよいのか。先生方や子供たちの熱意に応えるべく、先生方とディスカッションしつつ、工夫しながらの実施となりました。

その一例として、今年は、学年に関わりなく応募できる「日本語初級者の部」を新設しました。これは、日本語の習熟度に不安がある児童であっても、気兼ねなく伸び伸びと作品をつくり、コンテストに応募できる部門があった方がよいだろうという前年の反省によるものです。

個人参加はもちろん、今年は友達同士で1つの作品を作り上げたグループ応募が昨年以上に多くみられました。計84作品の中から選ばれた7つの受賞作品は、印刷・製本され、12月8~10日に東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2016」展の王子グループのブースで展示されました。また、当日は参加校の中から西町インターナショナルスクール、およびブリティッシュスクール・イン・トーキョーの子どもたちが会場を訪れ、コンテストに参加した感想を発表しました。

会場には保護者の方もたくさん来て下さり、当日行なわれたWWFスタッフの講演にも熱心に耳を傾けてくださいました。お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

今回の企画の実施にあたっては、各校の先生方、王子ホールディングス株式会社をはじめ、多くの方々に多大なご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

実施概要:第二回『WWFジャパン森林絵本コンテスト』

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