「絶歌」啓文堂書店では販売せず 元少年Aの手記【神戸連続児童殺傷事件】

東京・神奈川で38店を展開する書籍チェーン「啓文堂書店」が、神戸連続児童殺傷事件の加害男性「元少年A」が書いた手記「絶歌」(太田出版)を全店で扱っていないことがわかった。
Open Image Modal
太田出版

東京・神奈川で38店を展開する書籍チェーン「啓文堂書店」が、神戸連続児童殺傷事件の加害男性「元少年A」が書いた手記「絶歌」(太田出版)を全店で扱っていないことがわかった。

啓文堂書店を運営する京王書籍販売(東京・多摩市)の担当者は6月15日、ハフポスト日本版の電話取材に答えた。「被害者遺族の心情に配慮した結果、6月11日に発売される前の時点で、一切取り扱わないことを決めました。お客様からの注文も受け付けていません」と説明している。

「絶歌」をめぐっては、被害者の遺族から出版中止を求める声が出ている。「元少年A」に当時11歳だった息子を殺害された土師守(はせ・まもる)さんは10日、「少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収してほしい」と声明を出した

神戸連続児童殺傷事件
(01 of12)
Open Image Modal
14歳の男子中学生に殺害された小学校6年生の土師淳君の頭部が置かれていた神戸市立友が丘中学校の校門(兵庫県神戸市須磨区)\n\n撮影日1997年06月11日 (credit:時事通信社)
(02 of12)
Open Image Modal
連続通り魔事件で亡くなった山下彩花ちゃんが襲われた現場(兵庫・神戸市須磨区)\n\n撮影日:1997年06月29日 (credit:時事通信社)
(03 of12)
Open Image Modal
神戸新聞社に送られた神戸の小学生男児殺害事件の犯行声明文と挑戦状(兵庫・神戸市)\n\n撮影日:1997年06月28日 (credit:時事通信社)
(04 of12)
Open Image Modal
容疑者逮捕を発表する兵庫県警の山下征士捜査一課長(中央)と小林敏恭須磨署長(兵庫・神戸市須磨区)\n\n撮影日:1997年06月28日 (credit:時事通信社)
(05 of12)
Open Image Modal
校門前で記者会見する友が丘中学校の岩田信義校長(兵庫・神戸市須磨区) \n\n撮影日:1997年06月30日 (credit:時事通信社)
(06 of12)
Open Image Modal
中学3年の容疑者の顔写真を掲載したとして法務省の回収勧告を受け、記者会見するフォーカスの田島一昌編集長(右)と山本伊吾編集部副部長(東京・新宿区の新潮社)\n\n撮影日:1997年07月04日 (credit:時事通信社)
(07 of12)
Open Image Modal
殺人容疑の少年が捨てたとされる南京錠とのこぎりを発見するため、少年の自宅近くの「向畑(むこうはた)ノ池」を捜索する兵庫県警の捜査員(兵庫・神戸市須磨区)\n\n撮影日:1997年07月06日 (credit:時事通信社)
(08 of12)
Open Image Modal
同年代の少年らが見つめる中、神戸地裁に入る少年を乗せたマイクロバス(兵庫・神戸市兵庫区)\n\n撮影日:1997年07月25日 (credit:時事通信社)
(09 of12)
Open Image Modal
インタビューに応える神戸連続児童殺傷事件被害者の父親(神戸市中央区)\n\n撮影日:2003年05月13日 (credit:時事通信社)
(10 of12)
Open Image Modal
神戸児童殺傷事件の加害者男性が関東医療少年院を仮退院したことについて記者会見する小畑哲夫関東地方更生保護委員会委員長(東京・千代田区の法務省)\n\n撮影日:2004年03月10日 (credit:時事通信社)
(11 of12)
Open Image Modal
土師淳君が殺害された現場、通称「タンク山」に建てられた慰霊碑。一連の事件の舞台となった町並みを山の上から見渡している(兵庫・神戸市須磨区)\n\n撮影日:2007年05月19日 (credit:時事通信社)
(12 of12)
Open Image Modal
出版が決まった元少年Aの手記「絶歌」 (credit:太田出版)
【関連記事】