「たばこ吸っていい?」は本当に気遣いなのか 喫煙マナーに賛否の声

たばこのマナーを巡ってTwitter上で議論となっています。
Open Image Modal
JGI/Jamie Grill via Getty Images

「吸っていい?」と周囲に断りを入れてから、タバコを吸うという喫煙マナーがある。この気遣いに対してあるTwitter利用者が疑問を投げかけたことをきっかけに、ネット上で議論が巻き起こっている。

非喫煙者だという、とあるTwitterユーザーが2月26日に投稿したのは、こんな体験だ。

タバコを吸ってよいかを尋ねられた場面で、「体調が悪くなるのでやめてほしい」と断ったことが何度かあったという。

ところが、みんなが「1本だけ」「そっちに煙が行かないようにするから」と、吸い始めた。

こうした経験から、「『吸って良い?』はこっちへの配慮ではなく、吸う前のあいさつみたいなもので、嫌がっても関係ない」と綴った。

続く投稿で、「初めから意見を聞く気がないなら、吸って良いか聞かずに、黙って吸い始める方がマシだ」と、形式だけ周囲を気にするような態度を取ることに疑問を投げかけた。

投稿者は、タバコを我慢してもらうのは申し訳ないと思い、勇気を出して断ったが、聞き入れられなかったとして「依存症って相手への思いやりも無くなるんだ」と嘆いているようだ。

この投稿に賛否のコメントが数多く寄せられ、喫煙マナーに対する議論に発展した。

「思いやり以前に最低限のマナーを守ってほしい」「こんな輩が喫煙者のイメージを悪くするのだと思うと殺意が湧いてくる」と賛同する声が相次いだほか、「今までタバコ吸わない友達を喫煙所や喫煙席に付き合わせてごめん」と、自分の経験を振り返り反省する人もいた。

一方で、「一言断りを入れますし相手がNOなら吸いません」と反論する喫煙者もいた。「喫煙者が依存でそうなっているのではなく、単に人間性が養われていないだけだと思います」と、喫煙者全般ではなく個人の問題だとの指摘もあった。

中には、「非喫煙者は大抵『いいよ』と言いながら、内心『いいわけないだろ』と思っているのは分かるし、その茶番がなぜマナーなのかって疑問はある」と、タバコのマナー自体を疑問視する人もいた。「分煙が進むのは嬉しいけど、喫煙自体への批判は他人の趣味にケチつけるのと変わらん」と喫煙者に理解を示す声もあった。

■関連画像集「イギリスの喫煙に関する12の驚くべき事実」

イギリスの喫煙に関する12の驚くべき事実
事実 その1(01 of12)
Open Image Modal
タバコ1本が11分寿命を縮める。 (credit:Jasper White via Getty Images)
事実その2(02 of12)
Open Image Modal
イギリスにはおよそ1000万人以上の喫煙者がいる。 (credit:Bertrand Demee via Getty Images)
事実 その3(03 of12)
Open Image Modal
喫煙者の3分の2が18歳よりも前にタバコを吸い始めている。 (credit:Flying Colours Ltd via Getty Images)
事実 その4(04 of12)
Open Image Modal
喫煙者の人口比率は1970年代以来減少している。1974年に成人人口の約半数が喫煙者だったのと比べると、現在は人口の6分の1が喫煙者だ。 (credit:Dražen Lovrić via Getty Images)
事実 その5(05 of12)
Open Image Modal
タバコの煙には4000を超える化合物が含まれている:一酸化炭素、ヒ素、ホルムアルデヒド、シアン化物、ベンゼン、トルエン、アクロレインなど。 (credit:murengstockphoto via Getty Images)
事実 その6(06 of12)
Open Image Modal
喫煙は心臓血管系に大きなリスクを与える。また、善玉コレステロールを奪い、血栓や一時的な血圧の上昇を招く危険性がある。 (credit:Jeffrey Hamilton via Getty Images)
事実 その7(07 of12)
Open Image Modal
禁煙後すぐに、肺やタバコの害を受けた他の器官は自ら修復し始める。 (credit:Oko_SwanOmurphy via Getty Images)
事実 その8(08 of12)
Open Image Modal
喫煙はイギリス人の死亡原因第一位。日常的に喫煙している人の半数は結果的にタバコの中毒により死亡する。 (credit:Westend61 via Getty Images)
事実 その9(09 of12)
Open Image Modal
イギリスでは毎年、10万人の喫煙者が喫煙に関連した病気で亡くなる。 (credit:Shui Ta Shan via Getty Images)
事実 その10(10 of12)
Open Image Modal
2012年から2013年にかけて、イギリス政府はタバコ税で1230万ポンド(約16億円)の収益を上げた。 (credit:Jasper James via Getty Images)
FACT 11(11 of12)
Open Image Modal
電子タバコの使用が過去2年間で3倍になった。イギリスでは210万人の成人が電子タバコを使っている。 (credit:diego_cervo via Getty Images)
事実 その12(12 of12)
Open Image Modal
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのロバート・ウェスト博士による報告書には、人気ブランドの電子タバコは、通常のタバコより少なくとも20倍安全(また、おそらくそれ以上)であることが示されている。 (credit:mangojuicy via Getty Images)


【※】スライドショーが表示されない場合は→こちら