【加計学園問題】寺脇研氏 vs. 八幡和郎氏 元官僚同士が激論

安倍晋三首相が国家戦略特区に関し、獣医学部新設を学校法人「加計学園」の他にも全国的に展開する考えを示した発言をめぐり、元官僚同士が賛否の見解を戦わせている。
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時事通信社

安倍晋三首相は6月24日、神戸市内での講演で、問題になっている学校法人「加計学園」(岡山市)以外にも、全国的に獣医学部の新設を認める方向で検討を進める考えを示した。これを受けて、元官僚同士がFacebook上で賛否の見解をぶつけ合っている。

安倍首相は「規制改革推進の立場から、速やかに全国展開を目指す。地域に関係なく2校でも3校でも意欲あるところは新設を認める」と発言。これを受けて共同通信は「規制緩和を推進する姿勢を示し、加計学園問題に絡む批判をかわす狙いがあるとみられる」と指摘。その一方で「ただ、日本獣医師会などには獣医師の需要が増える状況にないとの見方があり、異論も出そうだ」と報じた。

この安倍首相の発言について、文部科学省出身で京都造形芸術大学教授の寺脇研氏は24日、自身のFacebookで「とんでもない話」と次のように批判した。

これに対し、元通産官僚で評論家の八幡和郎氏は、24日の自身のFacebookで次のように反論した。

寺脇氏は26日、産経新聞の取材に対し「批判をかわすためというのは誰しもが思うことだ」と述べ、「獣医師の養成には費用や時間がかかる。需給関係を無視して大学をつくればよいわけではない」と話したという。

加計学園問題に関連し、菅義偉官房長官は26日の記者会見で、「獣医科大学全体の応募倍率は15倍ある。引き続き手を挙げる学校があるのではないか」と指摘。「(加計学園が学部開設を計画する愛媛県)今治市以外にも新設を認めるべきだとの声が強ければ、全国展開するのは当然のことだ」と述べた

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