Google創業者ラリー・ペイジが新会社Alphabet設立、Googleを子会社化

Googleの創業者でありCEOのラリー・ペイジが、新会社 Alphabet の創業とCEO就任を発表しました。
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Googleの創業者でありCEOのラリー・ペイジが、新会社 Alphabet の創業とCEO就任を発表しました。Alphabet の設立に伴い、現行のGoogle は Alphabetの子会社となり、CEOはサンダー・ピチャイが引き継ぎます。

Alphabet の創業とGoogleの子会社化は、8月10日付けの投資家向け発表のなかで明らかにされました。ラリー・ペイジによれば、新会社 Alphabet は Googleを含む「複数の会社の集合」。アルファベットのホームページには「GはGoogleのG」の言葉とともに見慣れた「G」ロゴが、そして複数のアルファベットが並びます。

ペイジによるGoogleの投資家向け発表文によれば、アルファベット設立の目的は現在 Google 傘下にあるさまざまなビジネスを Google から切り離し対等な立場でアルファベット傘下に置くことで、透明性の向上、事業ごとにCEOを置き経営判断の強化を計ることとされています。

Alphabet傘下になったGoogleはペイジに替わってサンダー・ピチャイがCEOに就任。サンダー・ピチャイはChromeや検索など本来のGoogleらしい事業領域については実質的に最高責任者の立場でしたが、名実ともにCEOに就任することになります。

Alphabet傘下になることで、メインストリームの事業から離れた部門は切り離されるものの、Googleのビジネスが現在のままに限定されるわけではなく、今後もインターネットと情報の分野でイノベーションと新しいサービス、製品を提供してゆくとされています。

逆にGoogleから切り離されAlphabet 傘下の子会社となるのは、先端技術研究部門の X Labs (元 Google X)、ドローンによる物流を事業化する Wing、血糖レベルを検出するコンタクトレンズなど健康・医療事業の Life Science、Calico、投資事業の Ventures、Capital など。

ラリー・ペイジがAlphabetのCEOになる一方、創業者二人組のもうひとりセルゲイ・ブリンはプレジデントに就任します。

新会社 Alphabet の命名については、Google の G のようにさまざまな会社の集合を示すこと、また人類にとって最大のイノベーションであった言語の象徴であり、Google検索のインデックス化の核であるとともに、投資用語で期待を上回るリターンを示す「Alpha」と「Bet」(賭け)をつなげた言葉も意味しているとのこと。

アルファベットはGoogleを含む複数の事業会社の集合という位置付けになることから、コンシューマー向け製品ブランドとしてAlphabetを使うことはないとしています。

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(2015年8月11日 Engadget日本版「Google創業者ラリー・ペイジが新会社Alphabet設立、Googleを子会社化」より転載)