「せんだい3.11メモリアル交流館」へ行ってきた

訪れた人々は思い思いの時間を過ごしていた。私自身も、4年と10ヶ月前の記憶を想起し再固定した。
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今日は阪神淡路大震災から21年目。12月6日に開業した仙台市営地下鉄東西線に乗って行った先は、終点の荒井駅直結の施設。その名前は「せんだい3.11メモリアル交流館」と言う。

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この施設「せんだい3.11メモリアル交流館」を運営しているのは、「仙台市まちづくり政策局防災環境都市推進室メモリアル事業担当」だが、実際には東北大学建築学科の本江正茂先生の研究室や本江先生らの取り組みであるせんだいスクール・オブ・デザイン等や、市内定禅寺通りにあるせんだいメディアテークの企画・支援室が関与する「3がつ11にちをわすれないためにセンター」も関わっているものと思われる。

ちなみに、メディアテークの建物は我が国が誇る建築家、伊東豊雄氏により設計されたが、東日本大震災で大きな被害を受けた。伊東氏はその後、2013年に建築分野のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞を受賞されている。現在のメディアテーク館長は元大阪大学総長の鷲田清一先生。実は鷲田先生ご自身は、阪神淡路大震災の被災者でもあられる。

3がつ11にちをわすれないためにセンター」自体の開設は震災後すぐの5月3日。画像、映像、音声など、さまざまなメディアを活用して震災の記録を市民とともにアーカイブするという取り組み。

片側の壁面いっぱいに描かれた仙台市の沿岸部のイラストは市内在住のイラストレータ佐藤ジュンコ氏のもの。訪れた人たちがPostitにさまざまな言葉や絵を記してそのイラストの上に貼っている。反対の壁面では、被災地のビフォー&アフターを映したヴィデオが繰り返し上映されていた。また、別のコーナーには市民がこのセンターに掲載依頼をした画像と記事のボードが多数。「わすれン!レコード」というらしい。これはむしろ、webで読んだ方が最後までテキストが読めて良いかもしれない。

3がつ11にちをわすれないためにセンター:しゃしんときじ

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その他、震災関連書籍の棚があったり、訪れた人々は思い思いの時間を過ごしていた。私自身も、4年と10ヶ月前の記憶を想起し再固定した。この地が現在の神戸のように復興しますように。センターは2月中旬に全館オープンとのこと。もし、仙台を訪れる機会のある方は、リニア地下鉄に乗って東の終点まで足を伸ばしてもらえると有難い。未来に向けてその日を忘れないために。

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【関連リンク】

佐藤ジュンコ氏のサイト:みんなのミシマガジン>女のひとり飯

【関連拙ブログ】

(2016年1月17日 「大隅典子の仙台通信」より転載)

(2016年1月20日 転載元ブログ記事が更新されたことを受け、内容を一部訂正)