ひとりでの食事が「みじめさの象徴」だった韓国、そのひとり酒事情とは?

ひとりで飲みたい時もある。韓国のひとり酒事情をご紹介。
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韓国で「ひとりごはん」は、つい数年前まで「みじめさの象徴」だった。

韓国は「おひとりさま」フレンドリーな国ではない。食事がその代表例だ。大皿を皆で囲んで食べる文化が主流なため、そもそも2人前からではないと注文できないメニューがそこそこある。ひとり旅をする人にとっても、ひとりで食事をしたい韓国人にとっても悩みだった。

周りの目も気になる。ひとりで食べている人は少なく目立つ。そして、「可哀想な人」と見られがちだった。韓国人の友人たちによると、職場でも、同じ部署の皆で食べに行く習慣が根強いという。

ひとりごはんでさえ、周囲の目が気になる。ひとり酒なら尚更だ。

そんな韓国で、数年前から「혼밥(ホンパップ)」「혼술(ホンスル)」という造語が使われるようになった。「혼밥(ホンパップ)」とはひとりごはん、「혼술(ホンスル)」はひとり酒のこと。

一人暮らし家庭も増えている。ひとりごはんやひとり酒のハードルが以前より下がったのだろう。

造語が生まれた背景には、居心地のよくない人間関係から抜け出して、ひとりでゆっくり食事を取りたいという心理も働いていそうだ。

ひとり分メニューやひとり用の席を用意する飲食店も増えてきたが、まだまだ周りの目が気になるのか、ひとりで宅飲みするのが定番のようだ。

Instagramでは「혼술(ひとり酒)」タグに様々な投稿がされている。オシャレな雰囲気でのひとり酒を紹介しよう。

タッカンジョンという一口大の鶏唐揚げを、クラフトビールと。

ナチョスとビールでおしゃれに。

韓国焼酎をクイッと。

ベッドでゆったり。

ワインとピザで。

手作りマナガツオの辛煮付けと焼酎。

サバの塩焼きと日本酒でしっぽり。

サムギョプサルと。

「久しぶりのひとり酒。ひとり酒は贅沢に…」#ニャンスタグラム

ほろよいは韓国でも大人気。

おしゃれなひとり酒の様子が続いたけれど、ざっくりな時もあるよね。