「闘争心を植え付けたくて、過激な表現になった」日大コーチ、選手への「潰せ」指示を認める。

「彼にとってはプレッシャーだったのだと感じています」
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アメリカンフットボールの悪質タックル問題で、記者会見する日本大学の井上奨コーチ=5月23日、東京都千代田区の日本大学会館
時事通信社

日大アメフト部の選手による危険タックル問題で、内田正人前監督と井上奨コーチが5月23日午後8時から、緊急記者会見を開いた。

井上コーチは、タックルをした選手に「(相手のクォーターバックを)潰せ」と指示したことを認め、「闘争心を植え付けたかったのですが、過激な表現になってしまった」と釈明。「彼にとってはプレッシャーだったのだと感じています」と述べた。

一方で、選手に対する「クォーターバックが怪我をしたらこっちも得だろう」という発言は否定。「怪我」という言葉も使っていないと強調した。

井上コーチは「潰せ」発言の真意を記者か追及されると、次のように述べた。

「あの試合で、彼がファイトをして退場するまで、試合が終わって泣いていたところ見ても、彼のために次に繋げようとしか考えていなくて、2日後に彼がやめたいと漏らすまでは、彼にどういう言葉をあげようということしか考えてませんでした」

さらに「相手が怪我をしても良いという気持ちはあったのか」と問われると、「プレーの中で思い切りいきなさいという意味で、怪我をしてもいいとか、相手が怪我をするしないは、目的でないので、考えていなかった」と述べた。