【加計学園問題】閉会中審査始まる 安倍晋三首相は「友人が関わること、疑念の目はもっとも」と反省の弁

文科省の前川喜平・前事務次官や、和泉洋人・首相補佐官、加戸守行・前愛媛県知事ら、この問題のキーマンとされる人々が参考人招致されている。
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時事通信社

学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題などをめぐる、衆院予算委員会の閉会中審査が7月24日、安倍晋三首相出席で始まった。安倍首相は「友人が関わること、疑念の目が向けられるのは最も」と、反省の弁を述べた。

閉会中審査には、文科省の前川喜平・前事務次官や、和泉洋人・首相補佐官、加戸守行・前愛媛県知事ら、この問題のキーマンとされる人々が参考人招致されている。

安倍首相は、「『李下に冠を正さず』という言葉がある。友人が関わることですから、疑念の目が向けられるのはもっともなこと。今までの答弁でその観点が欠けていた。足らざる点があったことは率直に認めなければならない。常に、国民目線で丁寧な上にも丁寧に説明を続けたい」とこれまで説明不足だったことに対して反省の弁を述べた。

一方で、「加計さん(孝太郎理事長)は学生時代からの友人。彼が私に対し、地位や立場を利用して、何かを成し遂げようとしたことはただの一度もない」また、「私が獣医学部新設について指示したことはない」と従来通りの主張を繰り返した。最初の質問者、自民党・小野寺五典衆院議員の質問に答えた。

また、開学時期などについて首相の指示があったかどうかについて、萩生田光一官房副長官、内閣府の藤原豊・前審議官、山本幸三地方創生相、松野博一文科相は「首相から個別の指示は一切なかった」と回答。

一方で、文科省の前川・前事務次官は、「文科省は内閣府から様々な指示を受けていた。その結果がペーパーに残っている。それは事実」と回答。さらに、「総理の口からは言えないから私が」として、和泉補佐官から「指示をいただいた」とした。

前川氏はこれまでも、2016年9月と10月に、和泉氏から官邸に呼び出されて「対応を早くしてほしいと求められた」などと話していた。

これに対して、事実確認を求められた和泉補佐官は「『総理が自分の口からは言えないから』ということは、言っておりません。言っておりません」と強い調子で繰り返した。

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