金足農業、5000万円以上の寄付金に感謝「支援を糧に選手も一生懸命プレーできる」

野球部OB会の呼びかけで、全国から寄付金が集まっています。
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応援席にあいさつした後、笑顔を見せる吉田輝星(中央)ら金足農ナイン=8月20日、甲子園
時事通信社

第100回全国高校野球選手権大会(甲子園)の決勝に県勢として103年ぶりに進んだ秋田・金足農業を応援しようと、全国から寄付金が集まっている。金足農業高校によると、これまでに当初の目標額の5000万円を大幅に超える金額が集まったという。

甲子園では、1校あたり選手18人、部長(責任教師)と監督の2人、計20人分の交通費のほか、滞在費として1日4000円が補助されるという

だが、補助だけではホテル代を全額賄うのは難しく、吹奏楽のメンバーや観客席で応援する野球部員の旅費、滞在費もかかる。こうした負担を軽くするために、出場校は寄付金などで賄っているのが現状だ。

金足農業校は当初、同窓会や地域の人を対象に寄付金を募集。2回戦進出を想定し、寄付金の目標額を5000万円としていたが、目標額には届いていなかった。

金足農業が予想を上回る快進撃を続けたため、ベスト8進出が決まった17日、野球部OB会がホームページで「勝ち進むことで、控え選手や吹奏楽の応援団の宿泊費用が必要となり、当初の寄付金の予算を大幅に超える可能性が出てきてしまいました」と呼びかけた。

すると、金農甲子園出場支援協議会会長の口座に連日寄付金が振り込まれ、当初の目標額の5000万円を大幅に超える金額が集まったという。

金足農業高校の担当者は8月21日、ハフポスト日本版の取材に対して、次のように答えた。

「(寄付金が寄せられていることは)ありがたいことです。みなさまからの支援を糧に、選手たちも一生懸命プレーできると思います。千載一遇のチャンスなので、ぜひ秋田県に大優勝旗を持ち帰って欲しい」

また、「銀行振込だと名前や金額が分かっても、住所が分からない。お礼状や決算報告ができないので、振り込んだ方やこれから振込をする方は、学校までご連絡いただきたい」と呼びかけた。