河野洋平氏、安倍首相の安全保障政策は「前のめり、非常に不安」

河野洋平・元衆院議長(元自民党総裁)は、安倍晋三首相は自身の言動が歴史修正主義との疑念を招いているとし、疑念を払しょくするのは、今夏に予定する戦後70年の「安倍談話」では歴代の「談話」の文言を継承することだとの認識を示した。
Open Image Modal
Reuters

[東京 18日 ロイター] - 河野洋平・元衆院議長(元自民党総裁)は、ロイターのインタビューに応じ、安倍晋三首相は自身の言動が歴史修正主義との疑念を招いているとし、疑念を払しょくするのは、今夏に予定する戦後70年の「安倍談話」では歴代の「談話」の文言を継承することだとの認識を示した。

疑念が払しょくされない場合は、「日本の国際的信用を失墜させる」とし、冷え込んでいる日中関係や日韓関係は今より悪化し、日米関係への波及にも懸念を示した。

安倍首相が進める安全保障政策についても疑問を呈し、「武力をもってでも平和を創る」という前のめりの考え方に不安感を持つと批判した。

インタビューは17日に行った。概要は以下の通り。

── 戦後70年の安倍談話で、日本がアジア、世界に送るべきメッセージは。

「本来なら『50周年の時、60周年の時よりも、日本は近隣諸国との関係がよくなり、世界平和のためにますます貢献していきます』と言うのが一番出して欲しいメッセージだが、今の状況は少し違う」

「歴史認識について注目を集めるような言動が安倍さんにあるからだが、そうであるならば、安倍さんは今度のメッセージで、明確に、歴史認識も従来通りで変わっていない、歴史修正主義との疑念は全く当たらないということを明確に言うことが大事だ」

── 安倍首相の言動とは。

「この1年、集団的自衛権の行使容認の閣議決定や、武器輸出3原則の原則を緩めるなど、戦うための準備と思える作業がどんどんと進む。しかもそれが、国会での十分な議論や国民の認識を深めることもなく進むということからくる心配だ」

──歴史認識に関する発言も原因のひとつか。

「中国、韓国との関係で友好的に改善しようという言動はほとんどない。一方で、靖国神社問題では、安倍さん本人は非常に我慢して参拝もしないとしているが、彼の周辺の発言や行動を彼はあまりに許容し過ぎていると思う」

──「村山談話」を継承し、「植民地支配」、「侵略」、「心からのおわび」という3つのキーワードを談話に盛り込むかが焦点だ。

「疑念を払しょくするのに一番簡単なことは、そのまま継承しますということだというのははっきりしている」

「村山談話のキーワードで日本は20年間やってきた。内閣はそれを継承してきた。(安倍首相)ご自身の言葉が何なのかはわからないが、今ここでそれを止めなければならない理由は何なのか。そこに、皆、疑念を持ってしまう。それが中国の疑問であり、韓国の疑問であり、日本の国内にもそれに対する疑問がある。安倍さんはまだこの点について答えてはいない」

──謝罪し過ぎとの指摘もある。

「私はそう思わない。リーダーが謝罪するそばから、閣僚や特別補佐官が違うことを言ったりする。そして違うことを言った人を処罰するか、あるいは人事異動させるかというと、そういうことを一切しない。むしろ、非常にかばっている。それでは疑いが濃くなる」

「村山内閣の時にも、村山さんと違う発言をした人はいる。しかし、その時には、閣僚は辞表を出した。それによって、村山さんの信用は維持された」

──疑念が払しょくされない場合、最も懸念することは。

「日本の国際的信用を失墜させる。日中関係は今より悪くなり、日韓関係も非常に悪くなる。日中・日韓の関係がごたごたすると、米国は非常に困るだろう」

──日中関係は昨年11月以降、改善の動きが出始めている。逆戻りか。

「逆になる可能性がある。中国はいまだに安倍政権にかなり懐疑的だ。しかし、少なくとも安倍さんも中国に来て(APEC首脳会議の際に)習近平国家主席と言葉を交わしたのだから、不安を持ちながらも、一生懸命自分に言い聞かせて、手探りで進めている。しかし、ここで、そうでないことがはっきりすれば、やはり違うなということになり、(日本に対する)信用は非常にマイナスの方向に進む可能性がある」

「日韓は今年国交正常化50周年。(文字通りの)節目だ。この節目の時に、問題を克服すべきではないか」

──安倍首相が進める安全保障政策についての評価は。

「疑問を持っている。『積極的平和主義』をとるというが、集団的自衛権行使も容認する、武器輸出(の原則)も従来より緩める、自衛隊の海外派遣についても従来のやり方とは違うのだという」

「簡単に言うと、武力を持ってでも平和をつくるという前のめりの考え方に非常に不安をもっている。私はもちろん、国民が非常に不安を持っている。なぜか。それは、本当に民主主義の手順が踏まれているだろうか、国会での議論が民意に沿っているのかどうかということへの不安がある。圧倒的多数を持っている与党が思ったことをやるんだというが、それは必ずしも民主主義とは言えない。民主主義では、少数意見の尊重やもう少し丁寧な手続きがあるべきだ」

──安倍首相が意欲的な憲法9条改正について。

「絶対反対だ。日本は70年前の悲惨な戦争で、あれだけの人命を失い、あれだけ周辺国に迷惑をかけ、その反省のもとに新しい日本を出発させた。そういうことへの反省・記憶をどこかに置いて、またもと来た道を歩くのかという不安を、日本人は心の底に持っている」

──国民の不安を代弁する声があまり聞かれない。なぜか。

「選挙制度に原因がある。小選挙区制に変ったために、民意がうまく反映されなくなった」

「また、小選挙区制を導入したころから、派閥の力を弱めようとしてきた。複数の候補者が立てられる中選挙区制時代は、派閥の力が盛んだった。ところが、一人の候補者しかたてられないとなると派閥の力は弱くなる。権力に対してモノを言おうとする時、昔は、不利益処分を被りそうになっても、派閥がそれを守ってくれた。ところが、今、派閥の力が弱くなってしまい、一人の力で、一人のリスクでやらないといけないということになり、言いにくくなった。

(リンダ・シーグ 吉川裕子 編集:田巻一彦)

関連記事

2014/08/15 ソウル日本大使館前
(01 of76)
Open Image Modal
Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
(02 of76)
Open Image Modal
Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
(03 of76)
Open Image Modal
Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
(04 of76)
Open Image Modal
Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
(05 of76)
Open Image Modal
伊吹:大使館は、Seoul finance centerがありソウルのビジネスの中心地ともいえる世宗大通を脇に入ってしばらく歩いたところにあります。周りにガラス張りの高層ビルが立ち並ぶなか、ちょこんとある赤レンガ創りの大使館、景色から浮いています。\n\n庄司:日本大使館前には4台の警備バスと10名弱の警備さんが準備をしています\n\n山下:日本大使館です。回りの建物に比べ、低く、地味だと感じました。 (credit:Tomoaki Shoji)
(06 of76)
Open Image Modal
伊吹:大使館は、Seoul finance centerがありソウルのビジネスの中心地ともいえる世宗大通を脇に入ってしばらく歩いたところにあります。周りにガラス張りの高層ビルが立ち並ぶなか、ちょこんとある赤レンガ創りの大使館、景色から浮いています。\n\n庄司:日本大使館前には4台の警備バスと10名弱の警備さんが準備をしています\n\n山下:日本大使館です。回りの建物に比べ、低く、地味だと感じました。 (credit:Tomoaki Shoji)
(07 of76)
Open Image Modal
日本大使館前の慰安婦像 (credit:Tomoaki Shoji)
(08 of76)
Open Image Modal
日本大使館前の正面は聯合ニュース (credit:Saori Ibuki)
(09 of76)
Open Image Modal
日本大使館前の両隣もヒュンダイなどのオフィスが入ったビジネスビル (credit:Tomoaki Shoji)
(10 of76)
Open Image Modal
日本大使館 (credit:Tatsuya Yamashita)
(11 of76)
Open Image Modal
日本大使館 (credit:Tatsuya Yamashita)
(12 of76)
Open Image Modal
伊吹:報道陣が増えてきました。と思いきや、欧米系の報道陣は、近くのコーヒーショップに入っていきました (credit:Saori Ibuki)
(13 of76)
Open Image Modal
日本大使館前。「対馬を返還せよ。日韓基本条約の再交渉、対馬の無断占有料金を1905年からさかのぼって支払え。対馬から陸上自衛隊を撤退させよ」などと書かれた横断幕。下のプラカードは「安倍は総理を辞職せよ」と書かれている。 (credit:Tomoaki Shoji)
(14 of76)
Open Image Modal
報道陣がスタンバイ (credit:Tomoaki Shoji)
(15 of76)
Open Image Modal
裏に日本大使館がある通りでは、バリケード?の準備がされています。そのバリケードの内側にさきほどのKBSの車両、広場がある感じです (credit:Saori Ibuki)
(16 of76)
Open Image Modal
伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
(17 of76)
Open Image Modal
伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
(18 of76)
Open Image Modal
伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
(19 of76)
Open Image Modal
伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
(20 of76)
Open Image Modal
伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
(21 of76)
Open Image Modal
世宗文化会館前 (credit:Saori Ibuki)
(22 of76)
Open Image Modal
世宗文化会館前。セウォル号の犠牲者を追悼して「ごめんなさい。忘れません」と書かれている (credit:Saori Ibuki)
(23 of76)
Open Image Modal
伊吹:世宗文化会館です。光復節のための横断幕です。今、脇には海軍とみられる兵隊さんが間隔をおいて並んでいます。慶祝式が開かれ、朴槿恵大統領が演説します。 (credit:Saori Ibuki)
(24 of76)
Open Image Modal
(credit:Saori Ibuki)
(25 of76)
Open Image Modal
小室:(責任追及のための捜査権を民間人に与える)セウォル号特別法を制定せよ!とのデモです。 (credit:Saori Ibuki)
(26 of76)
Open Image Modal
小室:(責任追及のための捜査権を民間人に与える)セウォル号特別法を制定せよ!とのデモです。 (credit:Saori Ibuki)
(27 of76)
Open Image Modal
小室:(責任追及のための捜査権を民間人に与える)セウォル号特別法を制定せよ!とのデモです。 (credit:Saori Ibuki)
(28 of76)
Open Image Modal
【日本大使館前】\n庄司:慰安婦像前で手をあわせる家族の方々\n\n山下:しかし注意すべきはまだ一組だということです。これだけを大々的に挙げてしまうと誤解が生じます。\n\n海外メディアは慰安婦像に向かう人などには無関心です。彼らは何を撮りたいのだろうか… (credit:Tomoaki Shoji)
(29 of76)
Open Image Modal
日本大使館前 (credit:Tomoaki Shoji)
(30 of76)
Open Image Modal
【日本大使館前】\n庄司:お参りした学生が韓国の旗を掲げていました。この韓国の旗を渡したのは2回目でテレビの方がお願いをしていました。1回目はお祈りのみ。韓国国旗を捧げている風景が撮りたかったためだと思われます。\n\n山下:取材陣は一般のふらっと来た人を撮らなかったのに、少女と慰安婦と連想しやすい画を録りました。\n (credit:Tomoaki Shoji)
(31 of76)
Open Image Modal
【世宗文化会館前】\n\n伊吹:セウォル号座り込み、33日目、3日目などさまざまなようです\n\nパククネという言葉だけが聞き取れました。力づよい声、怒りがひしひしと伝わってきます。 (credit:Saori Ibuki)
(32 of76)
Open Image Modal
【世宗文化会館前】\n\n伊吹:セウォル号座り込み、33日目、3日目などさまざまなようです\n\nパククネという言葉だけが聞き取れました。力づよい声、怒りがひしひしと伝わってきます。 (credit:Saori Ibuki)
(33 of76)
Open Image Modal
【世宗文化会館前】\n\n伊吹:セウォル号座り込み、33日目、3日目などさまざまなようです\n\nパククネという言葉だけが聞き取れました。力づよい声、怒りがひしひしと伝わってきます。 (credit:Saori Ibuki)
(34 of76)
Open Image Modal
【日本大使館前】\n\n庄司:大声で叫んでいるおばあさん。日本大使館前を何度も行ったり来たり。\n\n山下:一般の方、いかにも韓国の女子学生という二人組、いかにも韓国の伝統的衣装を来たおばあさまで三組目です。 (credit:Saori Ibuki)
(35 of76)
Open Image Modal
【日本大使館前】\n\n庄司:大声で叫んでいるおばあさん。日本大使館前を何度も行ったり来たり。\n\n山下:一般の方、いかにも韓国の女子学生という二人組、いかにも韓国の伝統的衣装を来たおばあさまで三組目です。 (credit:Saori Ibuki)
(36 of76)
Open Image Modal
山下:外国人メディアの最初の入り込み具合。途中からおばあさまの罵倒が始まり、メディアはトーンダウンしますが。 (credit:Saori Ibuki)
(37 of76)
Open Image Modal
韓国のグーグルのトップページ。8月15日仕様
(38 of76)
Open Image Modal
伊吹:韓国歴史博物館では、国旗を配っています。\n (credit:Saori Ibuki)
(39 of76)
Open Image Modal
伊吹:韓国歴史博物館では、国旗を配っています。\n (credit:Saori Ibuki)
(40 of76)
Open Image Modal
伊吹:タプコル公園に着きました。中からは女性の歌声が聞こえます。 (credit:Saori Ibuki)
(41 of76)
Open Image Modal
伊吹:タプコル公園に着きました。中からは女性の歌声が聞こえます。 (credit:Saori Ibuki)
(42 of76)
Open Image Modal
伊吹:天女のような姿の女性たちが舞を踊っています。観客席にはかなりお年をめした男性が多い印象です。\n\n庄司:日本語はちょっとはなしづらいですね…\n\n伊吹:でもジロジロ見られたりってことはないような?\n\n庄司:でも、特にしゃべっていても問題はないです (credit:Saori Ibuki)
(43 of76)
Open Image Modal
伊吹:天女のような姿の女性たちが舞を踊っています。観客席にはかなりお年をめした男性が多い印象です。\n\n庄司:日本語はちょっとはなしづらいですね…\n\n伊吹:でもジロジロ見られたりってことはないような?\n\n庄司:でも、特にしゃべっていても問題はないです (credit:Saori Ibuki)
(44 of76)
Open Image Modal
伊吹:天女のような姿の女性たちが舞を踊っています。観客席にはかなりお年をめした男性が多い印象です。\n\n庄司:日本語はちょっとはなしづらいですね…\n\n伊吹:でもジロジロ見られたりってことはないような?\n\n庄司:でも、特にしゃべっていても問題はないです (credit:Saori Ibuki)
(45 of76)
Open Image Modal
伊吹:独島(日本名:竹島)を守る活動。募金集めと横断幕への署名集めをしているそうです。小室さんが韓国語で話しかけるも、彼女が日本人であることもあって、言葉と言葉の間に間をおいて、かなり選んで答えていたようです。アメリカ、日本、韓国の三国の名前を出しつつ、「わたしは戦争には反対なんです」とは言うものの、言葉を濁してらっしゃいました。\n\nまたこの活動は、セウォル号の抗議も含め、市内各地で行われている8/15行事の一環だそうです。 (credit:Tomoaki Shoji)
(46 of76)
Open Image Modal
伊吹:独島(日本名:竹島)を守る活動。募金集めと横断幕への署名集めをしているそうです。小室さんが韓国語で話しかけるも、彼女が日本人であることもあって、言葉と言葉の間に間をおいて、かなり選んで答えていたようです。アメリカ、日本、韓国の三国の名前を出しつつ、「わたしは戦争には反対なんです」とは言うものの、言葉を濁してらっしゃいました。\n\nまたこの活動は、セウォル号の抗議も含め、市内各地で行われている8/15行事の一環だそうです。 (credit:Saori Ibuki)
(47 of76)
Open Image Modal
庄司:休憩をしている方々。テレビで見ているような反日デモという感覚はなく、自分としては毎年恒例の行事に来ているような感覚です。竹島署名はありましたが… (credit:Tomoaki Shoji)
(48 of76)
Open Image Modal
小室:ほんの少しですが、ラッパの音に合わせて黙祷がありました。 (credit:Tomoaki Shoji)
(49 of76)
Open Image Modal
小室:ほんの少しですが、ラッパの音に合わせて黙祷がありました。 (credit:Saori Ibuki)
(50 of76)
Open Image Modal
伊吹:女子中学生で会場のボランティアをやっている子たちに聞いたところ、この会は光復節に合わせて、戦争で亡くなった人を悼むのが目的だそうです。\n\n「他のボランティアには参加したことはあったけど、光復節のボランティアは初めてで、来てみたはいいもののやることがなくて困ってる。高校のカリキュラムの一環でボランティアをしなければならなかったので、光復節のイベントなら、光復節も祝えるし、ボランティアで課されている時間も埋められるし、他の選択肢も特になかったからいっか〜と思って来た」そうです。\n\n小室:ボランティア自体はポピュラーなものみたいです。 (credit:Tomoaki Shoji)
(51 of76)
Open Image Modal
伊吹、庄司、小室の3人は西大門刑務所へ。独立運動家など、日本の植民地時代に刑務所として使われていた。現座は「西大門刑務所歴史博物館」として、当時の拷問の様子を再現した人形などが置かれている。\n\n小室:こんなに人が多いのは初めてみました。\n\n庄司:家族連れが多く、中にはカップルや友人通しで来ている若者もたくさんいます。\n\n伊吹:緑の芝生を風船をもった子供たちが走り回り、バンドが「聖者の行進」を演奏しています。そののどかな雰囲気の一方で、敷地内にはすすけた赤レンガの刑務所が静かに立ち並ぶ。そのミスマッチ感がわたしにはとても異様に感じられるのですが、周りは完全にお祭りピクニックモードです。 (credit:Tomoaki Shoji)
(52 of76)
Open Image Modal
伊吹、庄司、小室の3人は西大門刑務所へ。独立運動家など、日本の植民地時代に刑務所として使われていた。現座は「西大門刑務所歴史博物館」として、当時の拷問の様子を再現した人形などが置かれている。\n\n小室:こんなに人が多いのは初めてみました。\n\n庄司:家族連れが多く、中にはカップルや友人通しで来ている若者もたくさんいます。\n\n伊吹:緑の芝生を風船をもった子供たちが走り回り、バンドが「聖者の行進」を演奏しています。そののどかな雰囲気の一方で、敷地内にはすすけた赤レンガの刑務所が静かに立ち並ぶ。そのミスマッチ感がわたしにはとても異様に感じられるのですが、周りは完全にお祭りピクニックモードです。 (credit:Tomoaki Shoji)
(53 of76)
Open Image Modal
伊吹、庄司、小室の3人は西大門刑務所へ。独立運動家など、日本の植民地時代に刑務所として使われていた。現座は「西大門刑務所歴史博物館」として、当時の拷問の様子を再現した人形などが置かれている。\n\n小室:こんなに人が多いのは初めてみました。\n\n庄司:家族連れが多く、中にはカップルや友人通しで来ている若者もたくさんいます。\n\n伊吹:緑の芝生を風船をもった子供たちが走り回り、バンドが「聖者の行進」を演奏しています。そののどかな雰囲気の一方で、敷地内にはすすけた赤レンガの刑務所が静かに立ち並ぶ。そのミスマッチ感がわたしにはとても異様に感じられるのですが、周りは完全にお祭りピクニックモードです。 (credit:Tomoaki Shoji)
(54 of76)
Open Image Modal
山下:先日、韓国の博物館を回って感じたことは、歴史博物館も含め、子供が遊ぶ場所、広場を作り、家族で来られるようにしているということです。おそらく博物館を教育の場としたいのでしょう。大人から子供まで来られるようにと。 (credit:Saori Ibuki)
(55 of76)
Open Image Modal
伊吹:中央の木は、「痛哭のポプラ」。1923年に死刑場が建設された際に植栽されたもので、死刑場に連れて行かれる人々が最後にすがって独立の恨を痛哭したそうです。 (credit:Saori Ibuki)
(56 of76)
Open Image Modal
伊吹:追悼の塔。塔の手前では子供たちが水鉄砲で遊んでいました。男の一人にこの塔が何の塔か知っているか聞いてみると、「殉国先烈の塔」「さっき見たから知ってる」と答え、今日は何の日か知っているか聞くと、「戦争」と一言。近所に住んでいるそうです。 (credit:Saori Ibuki)
(57 of76)
Open Image Modal
山下:こちらは報道陣の張りはすでほぼなく、湿気た感じです。\nしかし先程まで熱心におじさま二人が慰安婦像の前やその後ろの看板の下で写真をとっていました。 (credit:Tatsuya Yamashita)
(58 of76)
Open Image Modal
伊吹:本当に街は教皇歓迎ムードですね\n (credit:Saori Ibuki)
(59 of76)
Open Image Modal
ちょっとドキッとする光景。女子高校生、左の子は「東海、ちゃんと知ってる?」、右の子は「独島はどの国に属するか?」という通行人アンケート中 (credit:Saori Ibuki)
(60 of76)
Open Image Modal
ちょっとドキッとする光景。女子高校生、左の子は「東海、ちゃんと知ってる?」、右の子は「独島はどの国に属するか?」という通行人アンケート中 (credit:Tomoaki Shoji)
(61 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
(62 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
(63 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
(64 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
(65 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
(66 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\n市庁前広場からデモ行進。大統領の責任追及と特別法制定を求めている。 (credit:Tomoaki Shoji)
(67 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\n市庁前広場からデモ行進。大統領の責任追及と特別法制定を求めている。 (credit:Saori Ibuki)
(68 of76)
Open Image Modal
【ソウル市庁前広場】\n\n市庁前広場からデモ行進。大統領の責任追及と特別法制定を求めている。 (credit:Saori Ibuki)
(69 of76)
Open Image Modal
話し合う日韓の学生ら。左からジェホン、ソミョン、山下、小室 (credit:Tomoaki Shoji)
(70 of76)
Open Image Modal
韓国側の学生。左からゴノ、ジェホン、ソミョン (credit:Tomoaki Shoji)
(71 of76)
Open Image Modal
日本側の学生。左から小室、伊吹、庄司 (credit:Tatsuya Yamashita)
(72 of76)
Open Image Modal
日本側の学生。左から小室、伊吹 (credit:Tomoaki Shoji)
(73 of76)
Open Image Modal
話し合う日韓の学生。左からジェホン、ソミョン、山下 (credit:Tomoaki Shoji)
(74 of76)
Open Image Modal
話し合う日韓の学生ら。左から小室、伊吹、庄司、ゴノ、ジェホン、ソミョン (credit:Tomoaki Shoji)
(75 of76)
Open Image Modal
話し合う日韓の学生ら。左からジェホン、ソミョン、山下、小室 (credit:Tomoaki Shoji)
(76 of76)
Open Image Modal
話し合う日韓の学生ら。左からソミョン、山下 (credit:Tomoaki Shoji)