「世紀の大誤審」「幻のホームラン」で阪神がCS進出? 広島4位にファン落胆

9月12日の阪神×広島戦での「世紀の大誤審」「幻のホームラン」が明暗を分けた可能性もあり、広島ファンは悔しさを募らせた。
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10月7日にあったセ・リーグ最終戦、広島×中日戦で広島が0-3で敗れ、2015年シーズンの4位が確定。3シーズン連続のクライマックスシリーズ進出を逃した。

3位となった阪神とのゲーム差はわずかに0.5。9月12日の阪神×広島戦での「世紀の大誤審」「幻のホームラン」が明暗を分けた可能性もあり、広島ファンは悔しさを募らせた。

左から順に、フェンスを越えた田中の打球を組み写真にしている。打球がフェンスに当たり(中央)、跳ね返った場面(右)

9月12日に甲子園であった阪神×広島戦、2-2の延長12回表、1アウトランナーなしから7番・田中広輔の打球がフェンス直撃の3塁打と判定された。広島はこのプレーの直後、打球がフェンスを越えており、観客席側にある進入防止用のワイヤーに跳ね返ってグラウンドに戻った可能性を指摘。「ホームランではないか」と抗議したが、ビデオ判定でも判定は覆らなかった。広島はこの回、追加点を挙げられず、試合は2-2の引き分けで終わった。

14日、セ・リーグの杵渕和秀統括は、再検証の結果、一転して「打球がフェンスを越えていた」として誤審を認めた。しかし、試合結果は覆らなかった。最初からホームランと判定されていれば、試合結果も違っていた可能性がある。

NPBは誤審を認めましたが、記録は訂正しませんでした。理由は「すでに試合が成立しているから」です。野球規則により、審判の判定について提訴することはできません。記録を訂正できる可能性としては、サスペンデッドゲーム(一時停止試合)が考えられます。今回の試合に適用するとすれば、十二回の本塁打の場面にさかのぼり、広島が1点を挙げた場面から再開となります。しかし、プロ野球には「サスペンデッドゲームは適用しない」という規定があります。記録を訂正する手段がなかったということです。

(Re:お答えします)誤審、記録はなぜ訂正されない?:朝日新聞デジタルより 2015/10/08 05:00)

熱烈な阪神ファンで知られるタレントの千秋さんは、複雑な心境をツイートした。

セ・リーグのクライマックスシリーズ1stステージは10月10日から始まる。2位・巨人と3位・阪神が対戦する。