安保法案、16日にも衆院採決の構え 週内に大きな山場

与党側は、7月13日の中央公聴会のあと、15日に特別委員会、16日に衆議院本会議での採決も辞さない構えだが、野党は一斉に反発しており、日程は変動する可能性もある。
Open Image Modal
A protester holds a banner in front of the National Diet building during a rally in Tokyo, Sunday, June 14, 2015. About 25,000 protesters gathered outside parliament, opposing a set of controversial bills intended to expand Japanâs defense role at home and internationally. (AP Photo/Shizuo Kambayashi)
ASSOCIATED PRESS

衆議院の安全保障関連法案の審議が、大きな山場を迎えつつある。

与党側は、7月13日の中央公聴会のあと、15日に特別委員会、16日に衆議院本会議での採決も辞さない構えだが、野党は一斉に反発しており、日程は変動する可能性もある。

朝日新聞デジタルによると、安倍晋三首相は11日、「決めるべき時には決める」と述べ、審議を打ち切って採決に踏み切る考えを示唆した。

安倍晋三首相は11日、視察先の宮城県で、安全保障関連法案の採決時期について「対案も出てきたなか、しっかりと議論を進めていただきたい。いずれにしても、決めるべき時には決めるということではないか」と述べた。首相の発言は、法案への国民の理解は深まらないなか、審議を打ち切って採決に踏み切る考えを強くにじませたものだ。

首相は記者団に「(維新の党から)対案が出て1日目ではあったが、すでに90時間を超える審議の積み上げの上に対案が出てきている。相当論点が整理されている上に、両案の比較になった。大変議論はかみ合っていた」と強調した。

首相「決めるべき時は決める」安保法案審議打ち切り示唆:朝日新聞デジタルより 2015/07/11 19:47)

安全保障関連法案の審議時間は、今週中に目安とされる100時間に達することが予想される。二階俊博総務会長も、15日前後の委員会採決を念頭に置いていることを認めた。

自民党の二階総務会長も12日、「審議時間を見ても、審議の内容を判断しても、今月15日、16日辺りが落ち着き先だろう」と述べました。

安保法案審議 今週山場に 与野党対立激化も NHKニュースより 2015/07/13 04:04)

一方で維新の党による関連法案の対案と、民主党と維新による領海警備法案が8日に提出されたばかり。維新の松野頼久代表は「対案の審議はまだ1日だけ。性急すぎる」と述べ、15日に採決となった場合に「欠席する可能性は大いにある」と発言した。民主党の岡田克也代表は「強行採決は絶対許されない」と、週内の採決を阻止する構えを示している

国会周辺では、安全保障関連法案に反対する大規模なデモも予定されている。与党側は「単独強行採決」との批判を避けるため、14日に維新の対案について2回目の協議をする構え

延長された今国会の会期は9月27日まで。与党は衆議院で可決した法案を参議院が60日以内に採決しない場合、衆議院が3分の2以上の賛成で再び可決して成立させることができる「60日ルール」の適用も視野に入れているとみられる。

集団的自衛権、憲法解釈の推移
(01 of08)
Open Image Modal
(02 of08)
Open Image Modal
(03 of08)
Open Image Modal
(04 of08)
Open Image Modal
(05 of08)
Open Image Modal
(06 of08)
Open Image Modal
(07 of08)
Open Image Modal
(08 of08)
Open Image Modal