「日芸は皆さんを必ず守る」日大芸術学部の独自メッセージが話題

「字面上は一言も大学批判をしていないが、この上ない大学批判」「いかにもここらしい」

アメリカンフットボール部の危険タックル問題で揺れる日本大学。そんななか、5月25日、日本大芸術学部の木村政司学部長の名前で同学部ホームページに出した声明文がSNSで話題を呼んでいる。

芸術学部の声明文は、他学部が横並びの文面で声明文を相次いで出す中、「日芸は学生の皆さんを必ず守ります」と独自の声明を作成した。

「本学に関するさまざまな報道を見聞きし、皆さんは心を痛めていることと思います」「このような事態となってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」などの冒頭の文面は、他学部と同じだが、以降は独自のメッセージを綴った。

「私たち芸術学部の教職員は、皆さんが将来に向けて希望を持ち,誇りを持って社会に飛び立てるよう、皆さんのことを第一に考え、教育に取り組んでまいります」

「皆さんが、『日藝に入学して良かった』、『卒業生として胸を張れる』と思えるよう,皆さんの持てる力をすべて安心して学修に向けられる環境を整えることに努めてまいります」

日藝は、学生の皆さんを必ず守ります。日藝ブランド力を共に高めていきましょう」

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芸術学部の文面
日本大学芸術学部のホームページから
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経済学部の声明文。多くの学部が、この文面に学部名を入れ替えた声明文を出している。
日本大学経済学部のホームページから

芸術学部は、小説家のよしもとばななさん、林真理子さんを始め、脚本家の三谷幸喜さん、小山薫堂さんら、多くのクリエイターを輩出している、日本大学の人気学部の一つ。

危険タックルの指示をしたかどうかを巡り、内田正人前監督の「指示はしていない」という発言や日本大学の対応が「指導者が選手を守っていない」「日大のブランドを下げた」と、批判を浴びている。そんなさなかの「日芸は学生の皆さんを必ず守ります」「日藝ブランド力を共に高めていきましょう」というメッセージ。

はてなでは、「何を伝えたいのかさっぱり分からない文章だった」などの声が上がる一方、

Twitterでは、「「日芸」学部長のコメント。字面上は一言も大学批判をしていないけど、この上ない大学批判になっていて見事」と、同部や大学本部への痛烈な皮肉を込めている文章だと読み取る見方も出ている。

また、「『日大』という言葉を頑なに使わず『日藝』とか「日藝ブランド」という表記で押し通してるのが、いかにもここらしい」などの声も上がっている。