『日本酒入門』回収決定後も売られていた コンビニで目撃情報

葉石さんによると、11月10日夜に東京都内のコンビニエンスストアで2冊売られていたのを発見したほか、都内の別の地域や山口県内でも「売られている」との報告があった。

利き酒師でエッセイストの葉石かおりさんが、自著を無断で再編集されたとして回収を求めていたムック本『日本酒入門』は、版元の回収決定後も販売が続いていた。

問題となった『日本酒入門』(500円)は、枻(えい)出版社(東京)が10月26日に発売した。葉石さんが2015年3月に同社から出版した『うまい日本酒の選び方』(1300円)を、ほぼ同じ内容で再編集した本。朝日新聞デジタルによると、セブン-イレブンで約2万5000部が販売されていた。

葉石さんは自著が「長年構築してきた知識の集大成」として、無断で再編集されたことを「同じ出版社での刊行だからと、そんな使い方をして良いのか、私はただただ疑問」と批判。出版社は10月28日に「許諾確認に不手際があった」として回収を手配したと、プレスリリースで表明していた。

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しかし、葉石さんによると、11月10日夜に自宅近くの東京都内のコンビニエンスストアで2冊売られていたのを自身が発見したほか、都内の別の地域や山口県内でも「売られている」との報告がFacebookなどであった。11日にセブン-イレブンから「再度、回収を徹底する」との連絡があったという。

葉石さんはハフポスト日本版に「出版社の社長が未だに謝罪に訪れないなど、まったく反省の色がないと感じます。出版部数も朝日新聞の報道を見て知ったぐらいで、会社からの報告はありません。お世話になった編集者には熱心でいい方もいるので、あまり追及してはかわいそうだと思って、テレビの取材も極力受けずに来ましたが、考えが甘かった」といい「まずは実売部数などの情報公開を求めていきますが、納得いく対応が得られない場合は、さらなる措置も考えています」と話した。

セブン-イレブン・ジャパンの広報担当者は11日、ハフポスト日本版の取材に、11日に改めて一斉撤去を指示したことを明らかにした。「著者の方から要請を受けた日に、売り場からの撤去を求める内容を全店(約1万8000店)に配信しましたが、一部の店舗オーナーが見落としたり、忘れたりするなど、漏れていた部分が見受けられ、大変申し訳ないと思っています」と回答した。「食品の不具合など、お客様にご迷惑がかかることはチェーン全体で判断することになっており、今回もそのケースにあたると考えています。店舗のオーナーが個別に判断することはありません」とも答えた。

枻出版社は11日、ハフポスト日本版に対し「担当者が不在で対応できません」とコメントした。

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