大阪維新の会が朝日新聞の取材を拒否、背景に何があったのか

大阪維新の会は9月29日、朝日新聞が「大阪都構想」に関する紙面広告の掲載を見合わせたことについて、直接掲載見合わせの説明がなかったことなどを理由に、取材を拒否すると通達した。どのような背景があったのか。
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大阪維新の会

維新、朝日新聞の取材拒否 都構想の広告掲載見合わせで

大阪維新の会は28、29両日の朝日新聞紙面に掲載を申し込んだ大阪都構想の広告掲載を認められなかったことについて、担当者から直接説明がなかったことなどを理由に、29日、取材を拒否すると朝日新聞社に通告した。

広告は「大阪都の設計図を一緒に創りませんか」としたうえで、「大阪都は最終的に住民投票で決定」とし、大阪都が実現しても(1)自治のまちはなくなりません(2)地域のお金は吸い取られません(3)大阪府や大阪市の借金が押し付けられることはありません(4)増税されることはありません――と訴える内容になっている。

大阪維新の会からは26日、27日分と28、29両日分について、それぞれ別の広告会社を通じて申し込みがあった。朝日新聞社は27日分については政党の政治活動を伝える広告として府南部向けの紙面に掲載した。28、29両日については扱いを保留。「堺市長選の投票日が差し迫った時期に、今回の選挙の最大の争点を記載している内容の広告を複数回掲載することは、投票を読者に呼びかける『選挙広告』となる恐れがある」と判断して掲載を見合わせることにし、27日、広告会社を通じて維新側に伝えた。

《大阪維新の会の話》

広告が掲載されなかった理由について、朝日新聞の広告の担当者から直接説明を受けることを求めたが、説明を受けられていない。そういう状況の中では取材は受けられない。

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