パタゴニアが「エコバッグ回収」 持ち帰り袋も直営店で全廃

既に顧客の83%はマイバッグを持参していると言い、有料化ではなく、持ち帰り袋の全廃へ踏み切ったという。
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パタゴニア直営店は、2020年4月1日からお持ち帰り袋を全廃する。
Patagonia Japan

環境保全への積極的な取り組みで知られるアメリカのアウトドア企業・パタゴニアの日本支社が、2020年4月1日から国内の全ての直営店で持ち帰り袋を全廃する方針を明らかにした。

パタゴニアは、「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」を企業理念に掲げていて、これまでにも環境への悪影響を抑えるために顧客にマイバッグの持参を奨励していた。また、客が持ち帰り用の袋を希望した場合は、リサイクル原料100%で出来た袋をデポジット制で提供するなどしてきた。

パタゴニアによると、すでに顧客の83%がマイバッグを持参するようになったため、今回の持ち帰り袋の全廃へ踏み切ったという。

同社は今回の取り組みについて「『有料化』であろうと、プラスチックまたは紙という貴重な地球の資源を使うことに変わりはありません」とし、すべての顧客にマイバックの持参を求めることにしたと説明している。

一方で、マイバッグを忘れた客に対しては、各家庭で使用されていないエコバッグを回収し、再利用する「エコバッグ・シェアリング」という仕組みを導入するという。

そのため、各直営店では10月16日から、使っていないエコバッグの提供を呼びかけ、回収している。

回収を受け付けているバッグは他社製のものも含み、「綿、麻などの天然繊維や、化繊など長く使える素材で、コンパクトになるバッグ」とのこと。逆に、紙袋やプラスチック製、レジ袋などは回収の対象にはならない。