「思い」を「切る」ことができずに躊躇するなら、誰かに切ってもらおう。

昨日、インターン生と打ち合わせに向かう途中で、THE BIG ISSUEを販売されているホームレスの方がいました。僕は地元立川で購入することが多いのですが、彼はその存在を知ってはいたものの、どのように購入したらいいのかわからないでいたというのです。
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昨日、インターン生と打ち合わせに向かう途中で、THE BIG ISSUEを販売されているホームレスの方がいました。

僕は地元立川で購入することが多いのですが、彼はその存在を知ってはいたものの、どのように購入したらいいのかわからないでいたというのです。

購入してみたいという「思い」があるにもかかわらず、なぜ躊躇していたのか。それは、そもそもTHE BIG ISSUEが目指すもの、ホームレスの方の自立まではわかっていても、"自分のような大学生がお金を出して購入することは失礼にあたるのではないか"ということでした。

今年度、東洋大学で後期に授業を持たせてもらいました。社会福祉士を目指す学生が取るコースですが、同じような学生が結構いました。

そんな話を聞いたので、友人であるビッグイシューの佐野未来さんにゲストで着ていただきました。(当日の講義まとめ

授業終了後、かなりの学生が「買ってみます」といっており、実際に購入したという話もたくさんもらいました。

そういう話をしながらの帰り道、まだ販売員さんがいらっしゃったのです。そこで、インターン生に、「せっかくだから買いなよ」と伝え、無理に話す必要もないし、立ち話になるならそれはそれで話せばいいと、もうひとりの社員と背中を押しました。

そして・・・

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実際に販売員さんのもとに行き、「ください」と。何やら二言、三言会話をしてました。そして手に持ったビッグイシューを見ながら、

「屋台や出店で買うみたいに普通に買えました」

と一言。あれだけ躊躇していたのに、飛び込んでみたら"普通"だったと。きっと彼はこれからも購入し続けるでしょう。もう躊躇はないはずですので。

結局、彼は「思い」があっても、いろいろなことを「思い」過ぎて、行動することができなかった。躊躇していたわけです。

行動力あるひとは、思案しながらも、どこかで考える、思うことを絶ち「切る」ことで一歩踏み出せるひとだと思います。

しかし、なかなか自らできない場合は、誰かに背中を押してもらい、「思い」を「切る」ことで前に踏み出すことができるのだと思います。

今回もまさにそうでした。