指原莉乃さん、NGT48山口真帆さんの暴行被害「運営側のすべての対応がひどかった」

防犯ベルを持っていても、「誰がどうしてくるのか」
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2018年10月9日撮影
Jiji Press

NGT48の山口真帆さんに対する暴行容疑で男2人が逮捕(その後不起訴処分)された事件で、関連グループHKT48の指原莉乃さんが1月13日、「(所属事務所AKSの)すべての対応がひどかった」と話した。フジテレビ系で放送された「ワイドナショー」の一幕だ。

事件をめぐっては、山口さんが「被害者」なのに公表に追い込まれたことや、所属事務所のAKSの対応が後手に回っていることに批判が集まっていた。

「うやむやにしてはいけない」

指原さんはこの日の放送で、「すべての対応がひどかったように感じる。すべてが間違っていた。私もTwitterに書いたけど、どうにかしてあげることはできなかったかと思う」と語った。

また、指原さんが1月11日のTwitterで、運営側の対応に苦言を呈したことについても、「ガス抜きとして思われて、運営がそれでいいのかなと思うようなことはあってはいけない。このままうやむやにしては絶対いけない」と話した。

運営側のAKSは再発防止策として、「全グループメンバーへの防犯ベルの支給、各自宅への巡回等の対策を徹底する」ことを公表した。これについて指原さんは、次のように話した。

「それが自分の中で一番気になっていて。防犯ベルって、じゃあ、その瞬間引っ張って音がなって、誰がどうしてくれるのか。携帯はできるが、その場でどうしてくれるのっていう感じじゃないですか。なんで文書で『警備を強化して、必ず自宅の玄関まで送るようにします』(と事務所は言わないのか)。すべてが軽いように感じる」。

運営側の体制にも疑問の声

放送では、出演者の乙武洋匡さんや古市憲寿さんも加わって、芸能人やタレントが身を守る方法についても議論が広がった。

古市さんは「SNSがあってよかったという風にも思う。昔の時代に同じようなことが起きていたら、潰されていたかもしれない。ShowroomやTwitterで今回の事件が明らかになったのはせめてよかったこと。ライブで彼女は謝っていた。謝らせてしまう空気感はよくない。ただ、謝ったった後にファンが『そんなことないよ』と言ったことには救われた」。

乙武さんは「(芸能人やタレントは事務所側に)なかなか強くものが言えない。組合のようなものを作って、組合として各事務所と交渉する仕組みづくりが必要だと改めて感じた」と話した。

指原さんも「とにかく誰がトップなのか誰が仕切っているのかも私ですらわからない。(経緯や再発防止を説明する)運営側のコメントも誰が書いているかもわからない。(そういうコメントを)中途半端に出した」と話した。

事件の経緯は

事件は2018年12月8日の夜に起きた。男性2人が、山口さんの家に押しかけるなどしたとして、新潟県警に暴行容疑で逮捕された。2人は12月28日、不起訴処分となり、釈放されている。

山口さんが1月9日、「男2人に襲われました」とネットで投稿したことから事件が明らかになった。その後、所属事務所のAKSが1月10日、「メンバーの1人が男から道で声をかけられ、推測出来るような(山口さんの)帰宅時間を伝えてしまった」と、NGT48メンバーの関与があったことを認めた。

山口さんは1月10日、グループの活動拠点の新潟の「NGT48劇場」に姿を見せて、「お騒がせして申し訳ありません」と頭を下げた。山口さんが「被害者」なのに、謝罪に追い込まれたことは海外メディアでも報じられた。