30歳以上でも大丈夫。ノーベル賞受賞者のキャリアから見えた「成功の秘訣」

あきらめなければ、いつでも希望はあります。
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若い人の多くは、30歳をめどに起業したり、博士号をとったり、本を書いたりと、キャリアを積む上でいろんな目標を設定するだろう。

もちろん、アインシュタインやキュリー夫人など、20代にして優れた業績を上げた科学者もいる。

でも、若いうちに実績を残すことが、成功の秘訣と言えるのだろうか?

もしあなたがフォーブス誌の「30アンダー30(30歳以下の重要人物30名)」に入らなかったとしても、心配はいらない。最近の研究によると、必ずしも年齢やキャリア早期のブレークスルーが、仕事の成功に結びつくわけではない。少なくとも、科学者についてはそう言える。成功は、性格、努力、忍耐力、運、誠実さなどさまざまな要因が重なった結果のようだ。

科学誌『サイエンス』の2016年11月4日号に掲載されたビッグデータ分析を紹介しよう。研究者たちは、この分析によって科学者のキャリアの成功を予測する要素を見つけようとした。

分析対象は、物理学者約3000人の1893年以降の文献だ。対象の物理学者は、20年以上科学者として仕事を続け、少なくとも5年に1回は被引用回数の多い論文を世に送り出した者とした。彼らの代表的な論文がキャリアのどの時期に発表されたか調べることで、科学者としての成功の背景にどんなパターンがあるのか探った。

科学者の成功の基準としては、論文が科学界にもたらした影響の大きさを示す、論文の被引用回数を用いた。研究結果によると、科学者の最大の成功、つまり科学界に最も大きな影響を与えた論文は、若さと関連付けられるわけではなかった。

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JOURNAL SCIENCE

上の図表は、物理学者フランク・ウィルチェックと化学者ジョン・フェンが科学者のキャリアの中で、ノーベル賞を受賞した論文をいつ発表したかを示す。

■偉大な科学的業績を導き出す公式

しかしそうだとしたら、多くの一流科学者が早期に大きな業績を上げている事実はどう説明すればいいのか?科学者は最も「生産力」のある時期に最高の仕事をする傾向がある。一般に若い人は生産力がある。しかし、もしある科学者がキャリアの後期で生産力を発揮するなら、そのときに最高の仕事をする可能性が高い。

「科学者が、キャリアの初期に最も影響力のある業績を達成することもあります」と、ハンガリーの首都ブダペストにある中央ヨーロッパ大学の物理学者ロベルタ・シナトラ博士は、ハフィントンポストUS版に語った。「理由は、科学者は早い時期ほど生産力が高いからです。つまり、仕事の創造力や質がキャリア初期に高まるわけではありません。単に生産力があるゆえに、何度も挑戦しているということです」

シナトラ博士は、それは単純に確率の話だと語る。「若いときには宝くじを10枚買うのに、歳をとってからは1枚しか買わなかったら、若いときに成功する確率が10倍になります」

シナトラ博士の研究グループによると、総合的な科学者の成功と長期的な影響の大きさは、「Q因子」で定量化できるという。「Q因子」は好感度、コミュニケーション能力、才能、所属している研究機関における評判の高さなど、さまざまな要素からなる。

つまり、偉大な科学的業績は、高いQ因子と運の組み合わせから生まれる。

「高いQ因子を持つ科学者は、失敗を恐れず挑戦して、偉大な業績を目指してあきらめずに続けるべきです」

ニューヨークタイムズによると、音楽、映画、心理学、技術発明などの分野で同様の結果が出ている。年齢と科学的な才能について調べた研究では、ブレークスルーがよく起こる年齢を指摘している。科学者がノーベル賞級の発見をする可能性が最も高いのは、30代後半だという。

この新しい発見は、すべての人に希望を与える。キャリアのどんな時期であっても、努力によって最大の成功を収められる可能性がある。

「あきらめなければ、いつでも希望はあります」とシナトラ博士は話した。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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▼画像集「クールな科学写真」が開きます

クールな科学写真
2015(01 of11)
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딱따구리의 등에 업혀 하늘을 나는 새끼 족제비의 사진. 동런던 혼처치 컨트리 파크에서 마틴 르메이(Martin Le-May)가 촬영. 2015년 3월 2일. (credit:Martin Le-May)
2014(02 of11)
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나사의 허블 우주 망원경을 이용해 천문학자들이 우주의 팽창을 찍을 사진. 허블 망원경의 25년 역사상 가장 아름다운 사진이다. 2014년 2월 3일. (credit:NASA, ESA, H. Teplitz and M. Rafelski (IPAC/Caltech), A. Koekemoer (STScI), R. Windhorst (Arizona State University), and Z. Levay (STScI))
2013(03 of11)
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우주정거장(ISS) 밖에서 우주보행을 마친 마이크 홉킨스가 찍은 세계 최초의 우주 셀카. 2013년 크리스마스이브. (credit:NASA)
2012(04 of11)
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희귀종인 마스카렌 슴새가 뱃속에 알을 품고 날아가는 사진. 이 사진은 공식적으로 \'알을 밴 나는 새\'를 최초로 촬영한 것이다. 2012년 날짜 미상. (credit:Hadoram Shirihai/Tubenoses project)
2011(05 of11)
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인도네시아 술라웨시의 암컷 검정짧은꼬리원숭이가 영국의 사진가 데이비드 슬레이터의 카메라를 들고 찍은 셀카. 2011년 날짜 미상. (credit:Wikimedia Commons: Wtop.com)
2010(06 of11)
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건강한 사람의 T 림프구를 전자현미경으로 찍은 사진. 201년 5월 24일. (credit:NIAID (National Institute of Allergy and Infectious Diseases))
2009(07 of11)
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지름이 고작 2마이크로미터 밖에 안되는 폴리스티렌을 전자현미경으로 찍은 사진. 마치 머리카락처럼 중합체들이 뻗어있다. 2009년 국제과학공학비주얼 챌린지에서 우승. (credit: Sung Hoon Kang, Joanna Aizenberg and Boaz Pokroy; Harvard University)
2008(08 of11)
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허리케인 아이크가 쿠바의 절반이 넘는 지역을 덮고 있는 걸 354Km 상공의 국제우주정거장에서 찍은 사진. 2008년 9월 9일. (credit:NASA)
2007(09 of11)
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18.5일밖에 안된 형질 전환(인간의 유전형질을 섞은 배아)을 한 쥐의 사진. 2007년 니콘이 주최한 포토마이크로그라피 경연 우승.\n\n (credit:Gloria Kwon/NIKON Small World)
2006(10 of11)
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프랑스 노르망디에서 태양과 지구 사이를 순환 중인 국제우주정거장과 아틀란티스호를 찍은 사진. 2006년 9월 17일.\n (credit:Thierry Legault)
2005(11 of11)
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집파리의 자화상. 니콘의 스몰 월드 포토마이크로그라피 우승작. (credit:Charles Krebs/NIKON Small World)

(スライドショーが見られない方はこちらへ)

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