ソフトバンク傘下の米スプリント、課題山積 「孫正義氏は問題を過小評価していた」との指摘も

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米携帯電話4位のTモバイルUS

その上で彼は今、財務状況の悪化も考慮に入れなければならなくなるだろう。スプリントは2014年通期の利益予想を従来の67億━69億ドルから58億━59億ドルに下方修正している。

スプリントは、ライバルのTモバイルに顧客を奪われる形で後払い制のポストペイド契約者が差し引き50万人減少した。

スプリントは年間コストの15億ドル削減と2000人の追加の人員削減を公約したが、対応は遅過ぎた。業績結果は親会社である日本のソフトバンク

スプリントは全米で計画していた超高速通信網の整備を一部の都市に限定することも発表した。

クラウレCEOはロイターに対し「通信ネットワークに起きていることを見ると、かなり改善している。われわれはネットワーク全体の大々的な取り壊しと更新を行った。まるで一からスタートするようだ」と強調した。

それでも4日のスプリント株は一時、ソフトバンクが昨年7月に株式の大半を取得して以来の安値をつけた。

モフェット・ネーサンソンのアナリスト、クレイグ・モフェット氏は「昨日の決算は、まもなく利益率が改善に転じるとの見方にバケツ1杯の冷や水を浴びせた」と話した。

スプリントは、Tモバイルに対する買収提案が米規制当局の反対表明を受けて破談に終わった後、多くの課題に直面している。

「(ソフトバンクの)孫正義グループ代表は問題の規模を過小評価していた。彼は不意打ちを食らった」と、調査会社レコン・アナリティクスの通信分野担当アナリスト、ロジャー・エントナー氏は指摘した。

スプリントはAT&T

S&PキャピタルIQのアナリスト、アンジェロ・ジノ氏は「まだ比較的時期は早いとはいえ、全体として投資家は恐らく新経営陣からもうちょっと何か出てくることを期待していた。現在の競争環境をみると、もはや短期から中期にかけてスプリントに対してそれほど大きな希望は存在しないようだ」と述べた。[ワシントン 4日 ロイター]

(Marina Lopes記者)