2019年大河ドラマは「いだてん」 中村勘九郎&阿部サダヲがW主演

宮藤官九郎が初めてNHK大河ドラマの脚本に挑む、2019年放送の第58作目のタイトルが『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』に決定した。
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時事通信社
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2019年大河ドラマは中村勘九郎&阿部サダヲW主演 主役はリレー形式

NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の脚本を手掛けた宮藤官九郎(46)が、初めて大河ドラマの脚本に挑む、2019年放送の第58作目のタイトルが『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』に決定し、主演が歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)と俳優の阿部サダヲ(46)に決まった。3日、東京・渋谷の同局で発表された。

チーフ・プロデューサーは訓覇圭氏、演出を担当するチーフ・ディレクターに井上剛氏と『あまちゃん』(2013)スタッフが集結する今回の大河ドラマ。東京オリンピック開催を間近にした2019年ということもあり「オリンピック」の歴史を題材に、宮藤流の“痛快&壮大な大河ドラマ”を制作する。

中村は“オリンピックに初参加した男”金栗四三(かなくり・しそう)役で、阿部は“オリンピックを呼んだ男”田畑政治(たばた・まさじ)を演じ、2人の主役をリレーしながら、1912年「ストックホルム」から、1936年「ベルリン」、1964年「東京」までの3大会を中心に、“知られざるオリンピックの歴史”と激動の52年間を描く。

大河ドラマは『新選組!』以来、2度目の出演となる勘九郎は会見で、金栗さんが残した言葉を借りて「笑顔を絶やさず、体力、気力、努力で走りきりたい」と意気込み、阿部は「テレビドラマでは10年以上、宮藤官九郎さんの作品に出ていないので、『あまちゃん』にも出ていません。楽しみです」とコメントしていた。

また、語り手は“落語の神様”古今亭志ん生に設定。架空の落語『東京オリムピック噺』の軽妙な語りにのせ「笑いの絶えない」日曜8時のドラマを目指す。さらに、志ん生自身の波乱万丈な人生もドラマに挿入。 生粋の江戸っ子である志ん生の目線で、明治から昭和の庶民の暮らしの移ろい「東京の変遷」を映像化していく。

映像化にあたり、今回は大河ドラマ初の「4K制作」にも挑戦する。関東大震災、東京大空襲、高度経済成長……、明治から昭和へと変貌する首都・東京の移り変わる「町並み」を表現する。

大河ドラマは現在、戦国時代が舞台の『おんな城主 直虎』(作:森下佳子、主演:柴咲コウ)が放送中で、2018年は幕末ものの『西郷どん』(作:林真理子中園ミホ、主演:鈴木亮平)が控えている。

【中村勘九郎 プロフィール】

1981年生まれ、東京都出身。十八代目中村勘三郎の長男。1986年1月歌舞伎座にて初お目見得。1987年1月歌舞伎座『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎で二代目中村勘太郎を名乗り初舞台を踏む。2012年2月新橋演舞場『土蜘』僧智籌実は土蜘の精、『春興鏡獅子』の小姓弥生後に獅子の精などで六代目中村勘九郎を襲名。歌舞伎にとどまらず、舞台「おくりびと」「真田十勇士」、大河ドラマ「新選組!」、映画「禅」など幅広く精力的な活動を続けている。2012年松尾芸能賞新人賞。2013年読売演劇大賞最優秀男優賞、2015年森光子の奨励賞などを受賞。

【阿部サダヲ プロフィール】

1970年生まれ、千葉県出身。92年より「大人計画」に参加。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍。パンクコントバンド「グループ魂」ではボーカルの“破壊”としても活動。第56回NHK 紅白歌合戦に出場を果たす。2007年『舞妓Haaaan!!!』で映画初主演し、第31回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。最近の出演作にドラマ『心がポキッとね』(CX)、『小林一三』(NHK)、『下剋上受験』(TBS)映画『謝罪の王様』、『寄生獣』(声の出演)、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』、『殿、利息でござる!』など。

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