Googleは、人間の影響で変化していく地球の姿をとらえた複数の「早送り動画」を発表した。
「Timelapse」と呼ばれるこのプロジェクトは、Googleと米国地質調査所(USGS)、NASA、そしてTime誌との協力で可能になったものだ。1984年から2012年にかけてランドサット衛星によって撮影された画像から、小さなGIF画像とズーム可能なマップが編集された。
コロンビア氷河の後退やブラジルの熱帯雨林の破壊、ワイオミングの炭坑の発展など、さまざまな環境的な変化がGIF画像になっている。
「こうした画像がグローバル・コミュニティに提供されることで、われわれがこの星でどう生きるべきか、将来を導くポリシーはどうあるべきかについて考える助けになることを願っている」と、Googleは公式ブログで書いている。
最近の調査によると、米国人は1970年代に比べて環境問題を重用視する傾向が減ってきているようだ。しかし同時に、米国人の多数派は、気候変動は実際に起こっているし、その原因は人為的なものだと考えている。
以下のギャラリーで、1984年から2012年の地球各地の変化を見ることができる。
[US版で2013年5月9日に掲載した記事を翻訳しました]
GoogleEarth動画7選
コロンビア氷河の後退(01 of07)
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ブラジルの熱帯雨林の破壊(02 of07)
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サウジアラビアの灌漑(03 of07)
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ラスベガスの成長(04 of07)
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ドバイの海岸開発(人工島の建設)(05 of07)
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アラル海の衰退(06 of07)
Open Image Modalアラル海はカザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖。1940年代からソ連が行った綿花栽培のための灌漑や運河建設により、アラル海に流れ込むアムダリヤ川とシルダリヤ川の流量が激減。1960年代以降、面積が急激に縮小した。「20世紀最大の環境破壊」とも言われている。 (credit:Google)
ワイオミングにおける炭坑の発展(07 of07)
Open Image Modal米国は中国に次ぐ世界第2位の石炭生産国で、ワイオミング州の露天掘りはその中心。 (credit:Google)