トラビス・スコットがグッズ売り上げで妊娠中絶を請け負うNPOへの寄付を発表。アラバマ州の中絶禁止法成立に抗議の声

リアーナ、レディー・ガガ━━著名なアーティストや俳優たちも「中絶禁止法」に反対の意思を表している。
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Travis Scott
Alexander Tamargo via Getty Images

アメリカの人気ラッパー、トラビス・スコットが、アラバマ州の中絶禁止法成立に抗議の声をあげた。

アラバマ州では5月15日、性犯罪や近親相姦などによって妊娠させられた場合などでも人工妊娠中絶を禁止する法案が成立した

中絶を禁止する思想を持つ、キリスト教保守系が多く所属する共和党が、過半数の議席をもつアラバマ州。

法案では、母体の生命に危険があったり、胎児が致死的な状態にあったりする以外の状況で中絶を施した場合、医師に最大で99年の禁錮刑が科される可能性がある。

全米で最も厳しい中絶禁止法としてアメリカ国内で大きな話題になっていた。

トラビス、グッズの売り上げを人工妊娠中絶や避妊薬の処方をするNPO団体へ寄付

トラビスは5月16~19日にかけて法案が成立したアラバマ州で開かれている「ハングアウト・ミュージック・フェスティバル」に出演した。

SZAの「Love Galore」を歌ったトラビスは、今回の法案成立を受け自身でできる行動を示した。フェスの期間中、彼のグッズの売上金をすべて、人口妊娠中絶や避妊のための経口薬やインプラントの処方を行うNPO団体Planned Parenthoodに寄付することを発表した。

そしてファンに向けて「アラバマにいるすべての人と、俺たちは苦しみを共有している。みんなを愛してる。愛が俺たちの持てる最も強いものだって知ってほしいんだ」と語った

レディー・ガガやリアーナらも法案に反対の声をあげている

性的虐待や強姦被害を受けた女性から中絶する権利を奪いとる法案に対し、アメリカではセレブたちが次々と声をあげている。

自身も性被害に遭っていたことを告白しているレディー・ガガは、法案成立の翌日に「手術を行った医師たちに、大半の強姦犯よりも重い罰が科せられるということ?茶番だ」と強い憤りを示した。

アラバマ州で中絶が禁止されたことは非道な行為だ。レイプされた場合や、同意の有無に関わらず、近親相姦の被害も除外していることは、より悪質と言える。それに、これらの手術をした医師たちに、大半の強姦犯よりも重い罰が科せられるということ?茶番だ。この制度によって苦しむことになる、すべての女性や若い女の子たちのために祈る。(レディー・ガガ)

ハリウッド俳優のクリス・エヴァンスは、人工妊娠中絶を規制するアメリカ国内の法のほとんどを違憲無効とし、人工妊娠中絶合法化のきっかけとなった1973年「ロー対ウェイド事件」のアメリカ合衆国最高裁判所の判決を引き合いに出し、投票の重要性を訴えた。

これは本当に信じられない…。もしあなたがロー対ウェイド事件について心配がないというなら、この件についても注目していないだろう。だから投票するのは重要なことなんだ!!(クリス・エヴァンス)

ピアニストで歌手のジョン・レジェンドは州議会を「女性の生と性に関する決定権に全面的な戦争を仕掛けている」と批判。

州議会は、女性の生と性に関する決定権に対し、全面的な戦争を仕掛けている。これはひどい。(ジョン・レジェンド)

世界中のティーン世代に絶大な知名度を誇るリアーナも、公式Instagramで反応。

中絶法案に賛成を表明した25人の白人男性の共和党議員たちの写真を並べ、「州知事のケイ・アイヴィー…恥を知れ!」と強い口調で法案反対のコメントを寄せた。

見て。こいつらがアメリカの女性たちのための決定を下したバカどもだよ。州知事の ケイ・アイヴィー…恥を知れ!