ダサい? オリンピックの公式ウェア、過去の開会式を振り返ってみると…(画像)

発表時には「ダサい」などの批判も上がるのが常な公式ウェア。並べてみると、そうでもない…?どのウェアがどの大会か、覚えてますか?

東京オリンピックまであと半年。

日本選手団が開会式で着用する公式のユニフォームとなる“公式服装”が1月23日、発表された。「ニッポンを纏う」というコンセプトでAOKIが作成。白いジャケットと赤いボトムで、日の丸を意識した作りになっている。

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東京オリンピック・パラリンピックの開会式で日本選手団が着用する公式服装
時事通信社

 SNSでは、早速「ダサい」などの感想が上がっているが、過去にも発表時にはシドニーやロンドン、リオなどの公式ウェアで「ダサい」などの批判はあった。

2000年以降の夏季オリンピックの開会式を振り返ってみた。

 

シドニーオリンピック(2000年)

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シドニーオリンピック開会式。色とりどりのカラフルなマントが話題になった(2000年)
時事通信社

20世紀最後のオリンピックだったシドニーオリンピック(2000年)では、カラフルな虹色のマントをまとった選手団が「てるてる坊主」に似ていると話題を呼んだ。

マントは4種類のグラデーションカラーで、デザインのテーマは「美しいオーストラリアの自然をイメージ」。デザイナーの森英恵さんや日本オリンピック委員会(JOC)が選考に関わっていた。

 

アテネオリンピック(2004年)

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カラフルな団扇を手に、アテネオリンピックの開会式で入場行進する日本選手団(2004年)
時事通信社

アテネオリンピック(2004年)の開会式用公式服装は、白を基調として、ピンク、グリーン、イエローを差し色に取り込んだデザイン。シャクヤクの花柄がプリントされたカジュアルなジャケットなど、男性4タイプ、女性5タイプから選手が自由に選べるようにした。

デザインは、デザイナーの高田賢三氏が担当。コンセプトは「SHOW YOUR COLORS~あなたらしさを、思う存分発揮してください」で、組み合わせによっていくつものパターンが作り出せる多様性とチームの統一感の融合を表現した。

 

北京オリンピック(2008年)

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北京オリンピックの開会式で入場行進する日本選手団(2008年)
時事通信社

北京オリンピックの開会式の公式服装は、スポーツメーカーのミズノが担当。デザインのコンセプトは「無限∞の可能性」で、濃紺のジャケットと白のパンツを合わせた。女性はハーフパンツで、赤色のスカーフが特徴的だった。

 

ロンドンオリンピック(2012年)

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ロンドンオリンピックの開会式で入場行進する日本選手団。旗手は元レスリング選手の吉田沙保里さん(2008年)
時事通信社

ロンドンオリンピックの開会式の公式服装は高島屋がデザインと製作を担当。2020年の東京オリンピックとは逆に、真っ赤なジャケットと白のスラックスで、東日本大震災からの復興を世界にアピールすることを意識し、日の丸カラーのデザインとなった。

 

リオデジャネイロオリンピック(2016年)

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リオデジャネイロ五輪の開会式で入場行進する卓球女子の福原愛ら日本選手団(2016年)
時事=AFP

リオ五輪の開会式のウェアデザインのコンセプトは、「情熱~真紅に宿る、太陽の熱量をちからに~」だった。情熱を表す真紅のジャケットと、白のスラックスで、ロンドンとよく似た日の丸デザインに。

胸元には、武士の勝ち色として知られている濃紺のネクタイとリボンタイをあしらった。デザインは公募で、製作はロンドンに続いて高島屋が手がけた。

「日の丸」カラーは1964年の東京オリンピックでも

赤のジャケットと白のボトムスという公式ウェアは、1964年の東京オリンピック開会式でも採用された日本の「伝統」デザイン。2020年大会は、1964年のデザインを上下逆にしたかたちだが、女性用は1964年のスカートから、2020年はキュロットとパンツを選べるようになった。

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東京オリンピックの開会式で入場行進する日本選手団(1964年・旧国立競技場)
時事通信社