営業再開に「殺すぞ」 茨城県の動物園に脅迫電話 園長は「もともと人少なく、密にならないのに…」と困惑【新型コロナ】

新型コロナの影響で休園後、営業再開した茨城県の自然動物公園「東筑波ユートピア」に、「殺すぞ」などと脅迫する電話があった。
Open Image Modal
東筑波ユートピア
東筑波ユートピア提供

新型コロナウイルスの影響で休園し、5月7日に営業再開した茨城県の自然動物公園「東筑波ユートピア」に、再開前日に「殺すぞ」などと脅迫の電話があったことが分かった。

園によると、電話を受けたのは営業再開をウェブサイトで公表した5月5日の翌6日午前11時半過ぎ。中年の男とみられる声で「再開したらどうなるか分かってんのか」「殺すぞ」などと脅された。電話が切れた5分後、同じ声の男から再び電話があり、同様の脅迫の文言を受けたという。

園では、ツキノワグマやニホンザルなど約20種類200頭を飼育。人件費や餌代など毎月の運営費は200万〜300万円で、4月18日の臨時休園以降は売り上げがゼロだった。

Open Image Modal
東筑波ユートピアの「お猿の劇場」
東筑波ユートピア提供

茨城県は緊急事態宣言の「特定警戒都道府県」に指定されている。だが、園は飼育費や人件費の負担に耐えきれず、営業再開を決めたという。

原田聡園長は「コロナ以前から、平日の来園者数は一日1、2組ほど。そもそも人が少ないので、三密にはならないと思うのですが・・・」と困惑気味。猿回しやイノシシにエサをあげる「もぐもぐタイム」など人が集まるイベントは休止している。

営業再開後は、いたずらや脅迫電話はないことから、園は被害届の提出を見送るという。