「今夏だけは由比ガ浜を密にしないで」。2020年の海水浴場と海の家の開設中止を発表

湘南エリア一帯では神奈川県の緊急事態宣言が解除される前からも混雑がみられ、渋滞なども発生するなど問題視されていた。

由比ガ浜海水浴場は6月1日、2020年の海水浴場と海の家の開設を中止すると公式サイト上で発表した。「どうか今夏だけは我慢いただき由比ガ浜を密にしないでください」と呼びかけた。

湘南エリア一帯では神奈川県の緊急事態宣言が解除される前からも混雑がみられ、渋滞なども発生するなど問題視されていた。

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毎年、夏の海水浴シーズンには賑わいをみせていた由比ヶ浜の海水浴場(Facebookより)
由比ヶ浜海水浴場公式Facebook

由比ガ浜海水浴場は公式サイトで「来夏に向けて!」と題して情報を更新

「コロナ禍の初夏、政府による緊急事態宣言は解除されましたが、2020年の海水浴場開設を中止することとなりました」とした上で、「私たちの海の家を建設することもありません」と報告した。

夏の海水浴シーズンに海水浴場を開設しない判断に至ったことについては、「真摯にそして地道に活動を続けて来た私たちが、経済活動を完全に停止するとの決断は非常に厳しい事でした」と関係する経済への影響に触れた上で、「しかしながら、新型コロナウィルスへの不安が残る現状を鑑み、全国から多数のお客様にお越しいただき営業する事は不可能であると判断いたしました」とした。

また、湘南エリアで緊急事態宣言が解除される前から渋滞などが発生し、混雑していることに触れ「由比ガ浜ファンの皆様、どうか今夏だけは我慢いただき由比ガ浜を密にしないでください」と呼びかけた。

「来夏には必ず『誰もが安心して楽しめるビーチリゾート』を再起動させ、あまねく世界中からのお客様に楽しい夏をお届けいたします」と2021年夏の海水浴場の開設を見据えた。

この決定について、Twitterなどネット上では「最近の湘南の状況をみていると明らかに密になっている。仕方ない」「海水浴もダメか...学校ではプールの授業も無くなりそうで、子供たちの楽しみがまた一つ減った」という声や、「夏に海水浴場が開かれることを前提に成り立つ商売もある。経済への影響は大きそう」など、湘南エリアの経済面への影響を懸念する声があがっていた。