箱根駅伝、異例のスロースタートに“花の2区”元日本人最速選手「引っ張りにいこうか?」

かつての日本人最速記録保持者の粋なツイートに、ファンからは喜びの声も。

2021年1月2日に往路が始まった第97回箱根駅伝は、異例のスロースタートとなった。

ネットでも驚きの声があがるなか、「花の2区」で当時の日本人記録を樹立したランナーが「引っ張りにいこうか?」がツイートし、ファンを喜ばせている。

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箱根駅伝予選会で力走する順大(当時)の塩尻和也(中央)=2018年10月13日、東京・国営昭和記念公園
時事通信社

第97回箱根駅伝は最初の1キロが3分33秒となるなど、お互いが様子見をしながらのスタート。オープン参加の関東学生連合を含めた21人が集団となって走る展開が続いた。

この異例とも言える展開にTwitterでは「どスローだな」「ここまでのスローは見たことない」などと驚きの声があがった。

こうしたなか、富士通の塩尻和也選手が「スローだねぇ 引っ張りにいこうか?」とツイート。塩尻選手は順天堂大学出身で、大学時は4年連続で「花の2区」を任された。2018年の第95回では日本人最速記録(当時)となる1時間6分45秒を叩き出した経歴を持つ。

この粋なツイートに、ファンからは「名案!」「是非是非」などの声が寄せられている。

塩尻選手は元日のニューイヤー駅伝に富士通のメンバーとして出場。5区を走り46分38秒と区間3位の走りを見せ、12年ぶりの優勝に貢献した。

箱根駅伝1区ではその後、法政大学の鎌田航生選手が1位でタスキをつないだ