裁断されたバンクシーの絵、史上最高額の28億円で落札される。どんな作品だった?

作品は「Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)」。3年前に開かれたオークションで落札された後、シュレッダーで下半分が裁断されていました。

3年前にオークションで落札された直後に裁断されたバンクシーの絵画が、再びオークションにかけられ、バンクシー作品としては最高額の1850万ポンド(約28億8千万円)で落札された。 

作品は「Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)」。

オークションは10月14日夜、ロンドンで開かれた。CNNによると、これまでのバンクシー作品の最高額は、1年前に落札された「Game Changer(ゲームチェンジャー)」の1670万ポンド(約2億6千万円)だった。ゲームチェンジャーは医療従事者をヒーローとして描いたもので、イギリスの病院に寄付する目的で売られていた。

BBCによると、今回のオークションは9人の入札者によって競われ、事前の予想(400万〜600万ポンド)をはるかに上回って落札された。

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「Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)」
Tristan Fewings via Getty Images

なぜ裁断されていた?

「愛はごみ箱の中に」の元々の作品名は「Girl with the Balloon(風船と少女)」だった。

「風船と少女」は赤いハート型の風船が少女の手から離れていく姿を描いたもの。2018年10月、オークションで、事前の予想の3倍に当たる104万2000ポンド(約1億5500万円)で落札された。落札された瞬間、会場内にアラーム音が響き渡り、自動的にシュレッダーが起動。作品の下半分がズタズタに裁断された。 

バンクシーは当時、自身のInstagramに「破壊の衝動は、創造的でもある」というピカソの言葉と共に、オークション会場で撮影された動画を投稿。「オークションで競売にかけられることに備えて、作品の中に数年前、シュレッダーを潜ませていた」と明かしていた。

CNNによると、バンクシーはその後、シュレッダーが故障して計画通りに進まず、完全に裁断できなかったことを示唆していた。