仕事と家庭の両立は「よくばり」?広島県の女性向け冊子に批判集まる。県「必要な見直し行いたい」

広島県が配布している「働く女性応援よくばりハンドブック」に、Twitter上で多くの批判が集まっています。
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広島県が公式Twitterに投稿したある冊子に、多くの批判が集まっている。

11月27日の投稿で紹介したのは、「働く女性応援よくばりハンドブック」。

投稿では、『働く女性、働くことを考えている女性、育児中の女性、仕事と家庭の両立を希望する女性…すべての女性を応援する小冊子です♪』と説明している。

この投稿に対し、次のような批判が寄せられている。

 

・家事育児と仕事の両立の何がよくばりなんだろう?

・女性が育児と仕事を両立するのは「よくばり」になるの?

・男性は両立しないのが普通なの?

 

県のサイトによると、『「働く女性応援よくばりハンドブック」は、働いている女性、これから働くことを考えている女性、これから育児をスタートする女性、将来仕事と家庭の両立を考えている女性など、すべての女性の皆様を応援するために、育児・介護休業法、男女雇用機会均等法、パートタイム労働法などの女性労働者に関係する法律や各種支援制度の概要を読みやすく、分かりやすくまとめた冊子』としている。

県働き方改革推進・働く女性応援課によると、現在配布している冊子は2020年2月に改訂されたもの。今回、県の取り組みを知ってもらうためにTwitterで発信したという。

「よくばり」という表現については、県が策定した総合計画の中で目指す姿として「仕事も暮らしも。里もまちも。それぞれの欲張りなライフスタイルの実現」などと定めていることを踏まえ、「男性、女性関係なく、すべての県民が仕事と暮らしのどちらかを犠牲にして諦めることのないよう、どちらも諦めないという意味で使っている」と説明。その上で「両方を実現することを応援するものだ」と釈明した。

Twitter上で多くの批判が寄せられたことについては、「様々なご意見を頂いており、真摯に受け止めないといけない。『よくばり』という表現だけでなく、冊子の内容についてもご指摘をいただいた。中身については必要な見直しを行っていきたい」と語った。

「よくばり」というフレーズについては「本来のメッセージを丁寧に説明していきたい」と述べ、変更の予定はないとしつつ、男性の育児参加に関する表現などについては検討していく考えを示した。