オードリー春日さん、ペンギン池に落ちた行為に触れず。問題は?アナウンサーは「絶対ダメ」と言いつつ手を叩いて笑って止めず

「何も面白くないんだが」。タレントが池に入った行為自体だけでなく、その様子を見ていたMC陣が止められず、その結果、問題の行為が続いてしまったことへの指摘も。
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日本テレビ
時事通信社

「何も面白くないんだが」

日本テレビの情報番組『スッキリ』の3月24日の放送に批判が寄せられている。

那須どうぶつ王国からの生中継で、オードリーの春日俊彰さんが事前予告なくペンギンの池に落ちるという行為があったからだ。同園は24日、「誠に遺憾」などとして放送局側に抗議する声明を発表し、局側も謝罪のコメントを出していた。

また、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の25日深夜の生放送で春日さんがこの件について触れなかったことにも様々な意見が寄せられ、注目を集めている。

那須どうぶつ王国で何が起きた?

園側は24日、公式ツイッターで当時の状況を説明。「ペンギンビレッジからの中継で(池への飛び込みは)事前打ち合わせにはなかった状況」だったとした上で、放送局側に厳重に抗議したと伝えた。

また、「今後は取材ロケの受け入れについては報道側に動物の尊厳を傷つけるような行為がないように厳しく対応してまいります」とし、「不快な思いを抱かせてしまったことに深くおわび申し上げます。何よりも飼育スタッフ、関わった広報スタッフも心苦しく思っております」と園側も謝罪する事態となった。

番組の生放送では数羽のペンギンたちに餌をあげていた春日さん。番組MCの加藤浩次さんは「足元、気をつけろよ」と春日さんに対して複数回に渡って注意を促していたが、その直後、春日さんは池に落ちるかっこうとなった。

春日さんが池に落ちた直後、ペンギンが驚く様子で逃げていった。園側によると、ペンギンへの被害はなかったが、至近距離で餌をあげていた為、あやまってペンギンに接触していた可能性もある。その後も複数回にわたり、春日さんは池に落ちていた。

SNSでは「加藤さんが春日さんを池に落ちるように煽っていたように見える」「この池ポチャは笑えないのでは」などと批判が寄せられていた。

この場面、番組アシスタントの岩田絵里奈アナウンサーは「絶対ダメでしょう」と言葉にしながらも、春日さんの様子に手を叩いて笑っていた。視聴者はこの様子に対し「いやアナウンサーがこの状況笑っているとかどうなの」「アナウンサーの役割って何」「何も面白くないんだが」などと批判した。

中継では別のアナウンサーも現場にいたが、「なんで池に滑っちゃったんですか?」と聞くなどしたのみで、池に落ちる行為をその後も止めることはなく、動物への配慮があったと言える放送ではなかった。

タレントが池に入った行為自体だけでなく、その様子を見ていたスタジオ側やMC陣が止められず、その結果、その後も行為が続いてしまったことも問題だ。

番組側は謝罪「動物への安全配慮が不足」

スッキリは番組公式サイトで「本日3月24日(金)、那須どうぶつ王国からの中継で、出演者が園内の池に入る場面がありました。動物がいない池に入る可能性があることは事前に打合せしておりましたが、本番ではペンギンのいる池に入ってしまう放送となりました」と経緯を説明。

その上で続けて、「動物への安全配慮が不足しておりました。改めて那須どうぶつ王国および視聴者の皆様にお詫び申し上げます。今後は、より一層動物の安全に配慮し、番組制作をしてまいります」とコメントを発表した。

自身のラジオ番組で春日さんがこの件について触れなかったことに対しては、「一言、謝罪があっても良かったとは思う」という声がある一方、「春日さんの謝罪が必要というより、番組側の責任だと思う」「MCからの煽りに応えただけという感じなのかな」などと理解を示す声もあった。