【オウム真理教】地下鉄サリン事件から19年 霞ヶ関駅で職員や遺族が追悼

オウム真理教が起こした、地下鉄サリン事件から3月20日で19年を迎える。13人が死亡、6000人以上が重軽傷を負った事件現場の一つである、東京メトロ霞ヶ関駅(東京都・千代田区)で駅員や遺族らが献花を行い、犠牲者を追悼した。
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時事通信社

オウム真理教が起こした、地下鉄サリン事件から3月20日で19年を迎える。13人が死亡、6000人以上が重軽傷を負った事件の現場の一つである、東京メトロ霞ヶ関駅(東京都千代田区)で駅員や遺族らが献花を行い、犠牲者を追悼した。朝日新聞デジタルなどが報じた。

1995年に起きた事件では13人が死亡、6千人以上が負傷した。職員2人が殉職した同駅ではこの日、事務室内に献花台を設け、事件発生時刻の午前8時に駅員ら23人が黙禱(もくとう)。太田光昭駅長(52)が献花し、「事件が風化することはなく、お客様の安全を守るため警戒する気持ちに変わりはない」と話した。

(朝日新聞デジタル「地下鉄サリン事件から19年 霞ケ関駅員ら、追悼の献花」より 2014/03/20 11:18)

当時、同駅助役だった高橋一正さんの妻で、被害者の会代表世話人の高橋シズヱさんも、献花に訪れた。

同駅助役の高橋一正さん=当時(50)=の妻で、被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん(67)は、同駅事務室に設置された献花台に黄色と白の花束を捧げた。教団元幹部の平田信被告(48)の裁判員裁判が今年開かれたことに触れ「人々の関心がまたオウム事件に向き、少しほっとした。無関心になることが一番怖い。同じことを繰り返さないために、事件のことを語っていきたい」と話した。

(MSN産経ニュース『地下鉄サリン事件から19年、遺族らが献花 「無関心になることが一番怖い」』より 2014/03/20 12:48)

オウム真理教による一連の事件では、松本智津夫死刑囚(59)ら13人の死刑判決が確定。また、17年近い長期の逃亡の末、2011年に自ら出頭した平田信(まこと)被告に対し、東京地裁は3月7日、懲役9年の判決を言い渡した。2014年5月には、菊地直子被告(42)の裁判員裁判が始まり、その後、殺人罪などに問われている元信者の高橋克也被告(55)の公判も開かれる予定だ。

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