「画面に触らず操作」をついに実現?新型コロナ対策でJALがチェックイン機を設置

JALは10月9日までの期間限定で、羽田空港国内線第1旅客ターミナルに機会を設置。
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タッチレスセンサーを備えるチェックイン機
Engadget日本版

搭乗手続きをする際に操作するチェックイン機。従来は画面を直接指で触れることで操作する仕組みですが、JALが羽田空港国内線第1旅客ターミナルに設置したのは、画面に触れずに操作できるチェックイン機です。

その仕組みは、チェックイン機に装着した厚さ約3.5ミリメートルの薄い棒状のタッチレスセンサー「エアクリック」が発する赤外線で指を感知し、画面に指が触れなくても操作できるというもの。タッチパネルの画面上空に赤外線を面で照射し指が通過したら通過した場所を検出します。タッチレスセンサーの開発元は日本エアロスペースです。

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▲タッチレスセンサーを装着したチェックイン機
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また、画面から4センチメートル以内に指があれば認識し、1点だけをタッチするだけでなく、フリック、スワイプ、スクロールといった操作にも対応します。タッチレスセンサーが対応する画面サイズ(縦横)は115ミリメートル~346ミリメートルで、自由に検知範囲の設定が可能です。

日本エアロスペースによると、現状タッチパネルを使用している業界から多くの問い合わせを受けていて、鉄道券売機、ATM、飲食店オーダー端末、病院向けタブレット等の製造メーカー数社がデモ機を使用して検証しています。

JALによると、タッチレスセンサーを備えるチェックイン機の本格導入は現時点で未定とのこと。今回新型コロナウイルスの感染予防対策の一環として、10月9日までの期間限定で羽田空港国内線第1旅客ターミナルに設置し、使用状況などを確認するとしています。

別の仕組みを用いた取り組みも

画面に触らず操作できる機器は回転寿司チェーン大手の「くら寿司」も試験的に導入していました。こちらは、アスカネットが手がける「ASKA3Dプレート」と、別のセンサーを組み合わせることで、いわゆるタッチレス操作を可能にします。

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▲プレートのサイズによって表現できる画像のサイズや結像できる距離が決まる
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具体的な仕組みは、ディスプレイなどが発する光を特殊構造のプレートを通して空中で結像し、空中に画像を浮かび上がらせます。空中ディスプレイとも呼ばれていますが、20センチメートル角のプレートでは表示サイズが小さいという理由から、くら寿司は9月24日に採用を見送ると発表しました。

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▲プレートサイズが小さい場合は、正面の一定の位置からしか見れないが、大きくなれば結像する距離をさらに大きく取れるため視野率も広くなるという
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新型コロナウイルスの影響で、こうした各社の技術が再認識され始めていますが、本格的な導入に至るまでに解決すべき課題や問題がありそうです。

(2020年9月25日Engadget 日本版「赤外線で「画面に触らず操作」を実現 JALのチェックイン機」より転載)

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