フォルクスワーゲン不正問題 押収したはずのファイルが紛失

世界中の捜査当局がフォルクスワーゲン(VW)の排出ガス不正問題に関する膨大な量の書類を押収している。その内の1つのファイルが紛失していたことが明らかになった。

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世界中の捜査当局がフォルクスワーゲン(VW)排出ガス不正問題に関する膨大な量の書類を押収している。その内の1つのファイルが紛失していたことが明らかになった。

『ロイター』の報道によると、ドイツ・ニーダーザクセン州検察はVW社を捜査していたが、10月12日頃、なぜか押収したはずのファイルの1つが紛失していることが分かり、犯罪事件として処理されたとのこと。何人かの職員が質問を受けたが、普段と変わったことはなかったと答えたという。

ファイルが紛失したことは明らかな事実だが、どうやら捜査に影響はほとんどないらしい。ロイターのインタビューに答えた広報担当によると、紛失したファイルのほとんどの内容はすでにオンライン上で確認でき、法的な質問は社内メモで残されているという。検察はこの事件に関して、「深刻な問題」というよりも「厄介なこと」になったと捉えているそうだ。

VWの排出ガス不正問題に関する大きな疑問は、いったいどれくらい多くの人がこのことに関与していたかということだ。現在のところ、同社はごく一部の人間しか知らなかったと発表しているが、捜査当局は欧州諸国にあるVWの事務所から証拠を集めている。フランスではすでにVWの現地法人本社へ家宅捜索が入り、イタリアではランボルギーニ本社が捜索された。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

(2015年10月26日 Autoblog日本版「フォルクスワーゲン排出ガス不正問題に関するファイルが紛失」より転載)

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